- 鈴木 克彦
- 株式会社マクス 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
当時、間取りの打合せを進めていたそのお客様のご希望が、収納が全く無いものばかり。
不思議に思って質問した所、それは意外な答えでした。
「家族全員が喘息持ちであり、特に子供の喘息や花粉症などのアレルギーも酷い」
「そう言った事の元凶と考えられるホルマリンを大量に出す押入などの収納を作りたくない」
と言う理由からでした。
確かに、法規制によってホルマリンなどの揮発性有機化合物の放出量は改善されました。
しかし、これはあくまでも、放出量が"少ない"のであって、放出"しない"安全なもの、と言うわけではないのでした。
それが証拠に、この法律の制定と同時に、揮発性有機物が滞留しないように、居室における換気扇と24時間換気が義務付けられたのです。
そこで、集成材・合板・ベニア・石膏ボード・ビニールクロスと言った、新建材を一切使わずに、安心出来る国産材の木だけで家を建てる、本物の木の家を建てましょう、と言う事になりました。
それが、板倉造りの家だったのです。
「お子さんのアレルギーが改善されている気がする」
お引き渡し後、お客様からそう言われた時は本当に嬉しかったですね。
本物の木の家・本物の健康住宅、木の妖精が住む家「木の精」と名付けました。
実際に"板倉造り"工法の家を見てみたい、と言う方は、今週末に構造見学会がございますので、是非ご自身の目で、ご自身の鼻で、ご自身の手で、確かめてみて下さい。
詳しくはこちらです。
http://profile.ne.jp/pf/k-suzuki/column/detail/22811