- 人見 隆之
- ISOマネジメント研究所 所長
- ISOコンサルタント
対象:ISO・規格認証
- 人見 隆之
- (ISOコンサルタント)
- 人見 隆之
- (ISOコンサルタント)
ある企業のISOの初回認証審査で、
こんな指摘(軽微な不適合)を受けました。
『規格要求事項では監査員は自らの仕事を監査しては
ならないとあり、内部監査手順でも自部門の内部監査は
実施してはいけないと規定されていますが、
本年度の監査において監査員は自部門の監査を実施しており、
規格及び手順を順守していませんでした』
指摘を受けた企業は従業員約20名の中小企業。
形として、それぞれ部門があるが、実際は兼務という形。
実際の内部監査では、該当の監査員は、
単に同席していただけだとのことです。
確かに、
初回認証審査では、ISOで要求している仕組みが、
まず、あるか、基本的な型を見る審査となりますが、
実情を考慮せず、杓子定規的に、これを当てはめて審査をすると、
今回のような指摘となります。
はじめての内部監査であるし、勉強も兼ねて、
内部監査を実施しようというところもあります。
また、ISOの規格要求通り、監査の独立性を考慮して、
いきなり実施しても、内部監査として実際にうまく
はできないものです。
杓子定規的な審査は、まだまだ多いのが実際です。
また、ISOはこういうものだ、と思っている人も多いと
感じます。
審査で受けた指摘は、自分たちの組織に有効なものか、
審査自体適切なものか、こういう評価は、ISOを
維持して行く上で、大事なことです。
そうはいっても、
自分たちの受けている審査は、はたして、
有効なものかどうか、なかなか判断できないものかも
しれません。
そういう場合、
オブザーバーとしてコンサルタントに同席してもらう、
というのも一つの方法です。
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