オリーブオイルのAsu 代表的な産地とその特色 - パン・天然酵母 - 専門家プロファイル

不破 美穂子
MICCHEL パンと料理の小さな教室 料理家
東京都
料理講師

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閲覧数順 2024年04月23日更新

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オリーブオイルのAsu 代表的な産地とその特色

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主なオリーブの産地とその特長

スペイン

ローマ時代、紀元1世紀にはすでにオリーブの産地として有名で、オリーブオイルを積んだ船がローマとの間を行きかっていました。
スペインは、オリーブオイルの品質を保証する原産地呼称制度や有機栽培認証を、いち早くスタートさせ、オリーブオイルに関しては、徹底した管理の行き届いた国となっています。
スペインのオリーブオイル産地は、北部のカタルーニャ地方と南部のアンダルシア地方の2つとなります。
アンダルシアの中心的産地であるハエンは、国際オリーブオイル協会の本部が置かれており、スペイン最大つまり、世界最大のオリーブ産地です。
スペインの品種

ギリシャ

紀元前3000年ころのオリーブ栽培に関する資料が残る、世界最古のオリーブオイル生産国がギリシャです。

オリーブを栽培するのは、小規模な農家が多く、クレタ島ではほとんどが手摘みで収穫されます。
生産されるオリーブオイルの90%がエキストラバージンオリーブオイルといわれるほど、高品質なオイルをつくっていますが、安価なため、外国へ輸出されてブレンドされ、外国ブランドとして輸出されてきました。
近年は、ギリシャブランドとしてのオイルの生産への取り組みが盛んになってきています。

主な品種:コロネイキ


イタリア

各地でバラエティ豊かな品種が栽培され、地域ごと、生産者ごとにそのオイルの個性を競いあっています。また、高品質なオイルをつくるための手間と努力を惜しまず、最新技術も積極的に取り入れています。
イタリアのオリーブオイル産地は、北部・中部・南部の3つに大きく分かれます。

北部・・・リグーリア州・ヴェネト州・ロンバルディア州
この地方のオイルの特徴は、繊細でエレガントなことです。デリケートな風味を生かすため、料理の仕上げやドレッシングに使うのがおすすめです。
北部の品種

中部・・・トスカーナ州・ウンブリア州・マルケ州・ラッツオ州
トスカーナはワインでも有名ですが、優れたオリーブオイルをつくるワインメーカーも多く、人気のある 産地です。ルッカとキャンティ周辺の地域が特に有名で、どちらも最高級オイルとして知られています。
ルッカでは、軽やかでデリケートな風味のオイルがつくられ、サラダやあっさりした魚介料理に向いています。
キャンティでは、後味のピリッとしたストロングタイプのオイルがつくられています。ガーリックを使った料理や肉のグリルなどに最適です。

中部の品種

南部・・・プーリア州・カラブリア州・カンパーニャ州・シチリア州
南部はオリーブオイルの大産地です。プーリアが50%、カラブリアが20%とイタリア全体の70%の生産量をこの南部が誇っています。
果実が熟す時に気温の高い南部地域では、果実の成熟が短期間のうちに進むため、濃厚でやや重め、かつ、まろやかでフルーティなオリーブオイルが作られます。
プーリアのオリーブオイルは、濃厚で香り高くフレッシュな風味が特徴です。カラブリアは野性味に満ちたストロング、個性的なオイルが作られています。
南部のオイルは、産地として名の通ったリグーリアやトスカーナへ樽で出荷され、そこで瓶詰めを行い、リグーリアやトスカーナのオイルとして出荷されていました。
最近は、コンクールへ出品するなど意欲的な生産者も多くなり、そこで入賞するオイルも数多く、産地としての評価が高まっている地域です。

南部の品種


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