追悼  三木 稔 - ドラム・打楽器 - 専門家プロファイル

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追悼  三木 稔

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作曲家の三木稔(みき みのる)さんが12月8日に亡くなられました。81歳の生涯でした。

三木さんは現代日本の作曲家の中でも特異な作曲家でした。尺八・三味線・筝(琴)などの伝統的な邦楽器で編成し現代的なスピード感や力強い演奏で魅了している「日本音楽集団」の設立メンバーとなり、20年に亘り音楽監督として活躍されました。もちろん日本音楽集団や和楽器のための作品も多く書かれています。この活動で日本の楽器の可能性を国内だけでなく海外へ広めたものとなりました。

5世紀から20世紀の日本史各時代とその精神に迫る9連作の「日本史オペラ」の作曲、日中韓三国の民族楽器群による「オーケストラ・アジア」の設立と新作の発表、映画や演劇音楽、自身の作曲家へのルーツとなった合唱のための作曲と、活動の幅は多岐にわたったものでした。とりわけマリンバや打楽器のための室内楽作品にも名作を残しています。

独奏マリンバと3人の打楽器奏者で編成される『マリンバ・スピリチュアル』は打楽器分野で重要な古典的レパートリーとなっており、欧米だけで1万回以上の演奏・録音・録画があります。この曲はアジアとアフリカで飢餓の犠牲となった人々の魂のための、静的であると同時に激越な祈りとしてこの題名を設定し、1984年に安倍圭子さんに捧げられました。後半のテンポの速い部分は秩父夜祭の秩父屋台囃子のリズムが土台になっています。マリンバの名人芸とバックの金属打楽器・膜質打楽器による盛り上がりは大変ドラマティックな一曲です。

 

日本の伝統的な楽器を用いたり日本の伝統的な音楽を自らの作品に投影したことが逆に三木さんの国際的な名声を広めたということが大変興味深く、真の「国際化」とはどういうことなのかいうことを考えさせられます。

作品が演奏され続ける限り作曲家としての命は生き続ける、とある作曲家が語っていたことが思い出されます。三木稔さんの作曲家としての命は作品と共に輝き続けることでしょう。

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