1951年、アメリカで実際にあったガンの自然退縮の話です。
絶望的に進行したリンパ肉腫に侵されて死を待つばかりとなっていた患者ライト氏がいました。
状態は悪く、酸素吸入器が使われ、オレンジくらいの大きさの腫瘍が、首、脇、そけい部、胸、腹にでき、一日おきに、1〜2ℓの液体を抜かないといけない状態でした。
医師はもう術がなく鎮痛剤を与えるしかありませんでした。
ちょうどその頃、ガンの新薬「クレビオゼン」が開発され、1951年3月27日の「ニューヨーク・タイムズ」に紹介されたのです。
幸運なことに、ライト氏の入院していた病院は、「クレビオゼン」の臨床試験を行なう病院の一つで12人分の薬が割り当てられていました。
この治験には、余命が3〜6か月とあり、あと二週間くらいの余命と考えられていたライト氏には適応外でした。
しかし、ライト氏の熱心さに医師は負け、一回だけ「クレビオチン」を注射しました。
医師は数日後、きっとライト氏は死んでしまっているだろうと思っていました。
ところが何と、完全に寝たきりだったライト氏は数日後には病棟を歩き回り、看護婦らと楽しげに話していたのです。
他の注射を受けた患者は全く変化がないか、悪化していたのに関わらず。
医師は、ライト氏を喜ばせるために、注射を週三回おこないました。すると、10日の内に全ての症状は消え、趣味の自動車を乗り回すようになって退院しました。
不思議な現象でした。しかし、この話には続きがあります。
Part3へつづく
山中英司
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