夫婦のコミュニケーション その1 男女の食い違い
家づくりの相談などの時に奥さんに「ご主人との会話はどうですか?」と聞くと、「夫は私のことをぜんぜん分かってくれないのであまり話をしない」という人が意外と多いです。
その背景には
「何を言っても私の感じていることを理解してくれない」
「自分ばっかり感情的になっているようでなんだかイヤ」
「夫は理路整然としていて全然感じていないみたい」
といったものが大部分を占めているようです。
ですが、夫のほうが言い訳するとしたら(笑)
「話をちゃんと聞いているし、そのための対応策までちゃんと話をしている」
といった言葉がよく出てくるでしょう。
では、どうしてこのように食い違うのでしょう。
その根本的なところは、女性が感情をベースに話をしているのに対して、男性は感情ではなく論理的に話をする傾向があるからです。
例えば
「あなた、最近近所に空き巣が入ったようで怖いわ」
「そうか、じゃ、防犯グッズを買ってこよう」
と、このような会話になってしまいます。
男性から見たら「こう答えて当然じゃない」と思うかも知れませんが、女性は、「近所に空き巣が入って、怖い。出来ればあなたも早く帰ってきてほしいし、そうじゃないと不安だわ」と不安の気持ちを言っているのです。
だから女性のほうとしては男性に「そうか、怖い思いをさせたね。僕もどうにかして早く帰るか、何か方法を考えて不安を解消できるよう一緒に話をしよう」と気持ちに対して応えてもらいたいのです。
まず、このことを男性陣に知ってもらう事が大切ですので、うまく言葉で説明できない方は、このコラムをまず夫に見せてみてください。
このコラムの執筆専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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