- 西田 淑子
- サクセスインサイド・コミュニケーション 代表・コミュニケーショントレーナー
- 大阪府
- ビジネスコーチ
対象:コーチング
アフリカのサバンナなどに、ミーアキャットという動物がいます。猫ほどの大きさでマングース科の動物です。後ろ足2本で立つ姿でちょっと有名になりました。
ミーアキャットの食べものは、昆虫や爬虫類、小型の動物のほか、植物や果実も食べます。特に珍しいのはサソリを食べることです。サソリはエビやカニのようにハサミを持ち、世界中に生息しています。その種類の一部のサソリは猛毒を持つものもいます。
さて、ミーアキャットはサソリの毒に対して免疫があります。それで刺されても死なないそうです。サバンナの厳しい環境条件で、この小さな動物が生き残るために、他の動物が手を出さないサソリを食べることで、生き残ってきたのでしょう。
この動物が面白いのは、サソリの取り方を子供に教育することです。毒に免疫があっても、刺されると痛いから、ミーアキャットの子供は最初からサソリを捕獲できません。それで親が子供を教育するわけです。
最初は親が捕まえてきて死んだサソリを与えて、味を覚えさせます。それから次にサソリの尻尾をとって弱ったのを子供に与えます、その次にそのままのサソリを与えます。子供はそれを食べるものだと思っているので、自分で捕食します。最初から上手くはいきませんが、弱ったサソリですでに練習しているので、どないかこないかして捕まえることができます。その間、大人のミーアキャットが側についています。
段階を追ってサソリの狩りを教えるんですね。徐々に慣れさせていくこと、過程を分解することで、簡単にして教える、まるで、素振りから教えているような行動です。
ゴルフを始めたとき、今はしませんが、いろんな人が、一度にあれこれ教えてくれました。それを全部やろうとすると、カラダがばらばらになったように、ぎこちない動きになります。それを見かねたある人が、「いっぺんに(一度に全部)やらんでもいいから、ここだけやってみい」と教えてくれました。それが出来ると「次はここや」というように。それで直ぐに、打てなかったのが、いきなりぽーんと打てた経験があります。
複雑で難しいと思うようなことでも、過程を分解していくと、一つづつはとても簡単なことになります。
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