- ウジ トモコ
- 代表取締役 アートディレクター
- 東京都
- アートディレクター
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
(「かぐや姫」企業と「浦島太郎」企業 1/2>>からの続き)
「ポジショニング」や''「ディレクトリ」''の話は、実際、メジャーと言われるマーケティング本に非常によく登場します。ただ「ポジションを取れ」とは、書いてありますが「どのように」という[How to]が思いのほか少ないせいか、制作の現場でも意識されていることは少ないといえます。
サッカーの試合などをみていると、実際ポジション取りがいかに重要か、よく分かるのですが。。。
「浦島太郎」は正直、例として最適でないかもしれませんが、すでに話題の中心であったり、どこかしらで見かけたありきたりな表現を安易に追求してしまい、事業コンセプトや業種に関わらず実装してしまうことは、アートディレクターとしてあまりお奨めしていません。
「伝えなくてはいけないこと」が「伝わりにくくなる可能性」が非常に高いからです。
気がついたら、皆やっていた、時代遅れだった、などということも、デザインの現場で実際によく起こっています。
制作時間がない時ほど、
背景→現状把握→ポジショニング立案
をまずしっかりやってから
→企画→アートデイレクション→実制作
とすることをお奨めしています。
ちなみにこれは、すべての媒体に言えることではないでしょうか。ブランドイメージの統一やビジネスの視覚戦略として、効率よく効果を増す方法のひとつに間違いないと、私自身は確信をしています。