- 岡 信行
- アルトマック 代表
- 兵庫県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
ジメジメとする梅雨の時期となりました。皆さんは快適に過ごせていますでしょうか。
エアコンの除湿機能や除湿機を使ったり、除湿剤を置いたりするのが一般的だと思いますが、
建築の壁材にも湿度を調整する機能を持ったものがいくつかあります。
私のお勧めは、『シラス壁』です。
シラスというのは今から2万5千年前、現在の鹿児島湾北部を火口とする姶良(あいら)カルデラの
大噴火によって発生した火砕流が体積したものです。
『シラス壁をお勧めする理由』
<その1>主成分は除湿剤の原料
シラスの主成分は、ケイ酸です。ケイ酸は除湿剤でよく使われるシリカゲルの原料として
活用されていますので湿度を調整する機能に優れています。
<その2>体感温度を下げ、省エネ効果もあり
湿度が低くなると、体感温度が下がります。その結果、同じ温度でもシラス壁を使った部屋
は涼しく感じます。また、冷房の設定温度を高くすることができるので省エネ効果も期待できます。
<その3>100%自然素材
化学物質は一切使用しない、100%自然素材による材料です。そのため、シックハウスや
アトピーにお悩みの方も安心です。
クロスの上から簡単に塗ることもできますので新築だけでなくリフォームにも使える左官材です。
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