- 奥山 裕生
- 奥山裕生設計事務所 主宰
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
職場復帰した頃の妻は、私に育児を任せることが相当不安だったようです。
けれどもこの頃の様子を振り返ると、「痛快だった」と言います。
それほど私は育児にはまっていたのでしょう。
大変な日々ではありましたが、このような生活を送れたことは後々、
住宅を設計する上で、とても大きな財産になりました。
何より子育て中のお母さんの気持ちがリアルにわかるので、
打ち合わせの内容が濃くなります。
そして、子育てしやすい家というのは、
オン・オフのない生活の中でも子育てする人が自分の時間をつくり出せる間取りであり、
そうなるように設計することの重要さを、経験を持って理解できます。
また、育児は一人で行うものではなく、
多くの人と関わりあいながら社会で行うものであることも実感しました。
子どもが生まれる前は、近所の人が遊びに来ることなんてほとんどありませんでしたが、
子どもが生まれた後は、本当に多くの人たちが家に出入りするようになります。
当然、住宅もそのような生活に配慮した設計を行うことが大切だと思いました。
(つづく)
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