アトピー性皮膚炎と傷は、同じ? - 毎日のつらさ - 専門家プロファイル

有限会社 木村爽健 代表
東京都
鍼灸師

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:心と体の不調

茅野 分
茅野 分
(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
茅野 分
茅野 分
(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
茅野 分
(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月23日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

アトピー性皮膚炎と傷は、同じ?

- good

  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 毎日のつらさ

アトピーのかゆみを取る方法として、最もシンプルでお金のかからない方法が

ありますので、ご紹介します。

それは、湿潤療法という方法です。もしかしたら、名前を聞いたことがあるかも知れません。

急いでいる方は、

新しい創傷治療

http://www.wound-treatment.jp/

をご覧になって、湿潤療法をしてください。傷の痛み、かゆみはかなりおさまります。

 

お時間があれば、下記の説明をご覧ください。

この湿潤療法というのは、元々傷の治療法として使われている方法です。

あまりにシンプルで、今まであった傷の治療法と180度違う治療法だったために

この方法を広めている創傷センター 夏井先生は、発表当初は学会などからも

あまり認めてもらえなかったそうです。

しかし、今では湿潤療法に明確な効果があることが、治療例からも明らかなので、

テレビなどでも紹介されるくらい、認知されてきました。

また、傷跡が残りにくく、痛みもないので、湿潤慮法を採用する病院も

増えてきています。

 

湿潤療法を採用している身近な例でいえば、「傷パワーパッド」という絆創膏です。

薬局の絆創膏などのコーナーに行けば売っていますから、手にとって裏面の説明を

読んでみてください。

今までのガーゼタイプの絆創膏と全く違う注意書きが書かれています。

 

湿潤療法の考え方は、いたってシンプルです。

「傷口に、ラップのような水分を外に逃がさないもの(被覆材)をかぶせてあげる。」

これで傷の痛みも無くなり、傷跡もほとんど残らなくなります。

何より、治るスピードが速い。

 

一番患者さんにとって嬉しいのは、痛みやかゆみが湿潤療法で処置した瞬間

なくなってしまうということです。

これは、私も手の皮がむけたときに試してみました。

傷パワーパッドを貼るまでは、皮がむけた部分がひりひりとして熱感がありました。

何かの拍子に、皮の向けた部分が体やものに当たると、ひどく痛みました。

 

ところが、傷パワーパッドを皮のむけた部分に貼った途端

見事に瞬間的に痛みがなくなりました。その後、キレイに皮膚も再生しました。

では、なぜ痛みやかゆみが無くなるのか?

 

実は、傷の痛みやかゆみが発生するのは、傷ついた細胞が空気に触れて乾燥し

死んでしまうことが原因です。それを防ぐために、人間の体は傷が出来たときに

透明な液体を傷口に出して、水分が無くなって乾燥しないようにしているのです。

そして、この透明な液こそ、細胞を治す最強の液体なのですが、以前は医師が

ガーゼでこの液体をふき取っていました。

 

結果的に、医師が150年間続けてきた処置は、傷の治りを遅くして、傷跡がひどく残る、

患者は痛みに24時間苦しむという状況を作ってしまいました。

 

とここまで読んでこられて、アトピー性皮膚炎も皮膚が乾燥してかゆくなるなと

お気づきになられたのであれば、あなたは鋭いです。

その通り。実は、アトピーも皮膚にできた傷です。しかも、皮膚はとても乾燥しています。

 

ですから、皮膚が乾燥すればするほど、かゆみが出てしまい、さらにかゆいから

その部分をかくと、新しい傷ができて、さらに乾燥して・・・

と悪循環を繰り返してしまうのです。

 

もちろん、アトピーの原因はアレルギー物質など色々といわれていますが

体の表面にできているのは、普通の擦り傷とほとんど同じ状態です。しかもかゆい。

何とかして、そのかゆみを止めたい。

 

そういったことについて、湿潤療法はとても有効です。しかも、湿潤療法に必要なのは、ワセリンだけです。

ワセリンをかゆい部位やアトピーが出ている部位に塗ります。

これで、処置は終わりです。場合によっては、プラスモイスト(商品名)などのおおうものを使います。

簡単ですから、是非試してください。

 

「消毒はしないのですか?」

と思う方もいると思いますので、補足しておきます。

実は、消毒をすると、ばい菌は死なず、人間の皮膚細胞のほうが死んでしまいます。

なぜなら、人間の皮膚細胞は、ばい菌よりも弱い構造だからです。

結果的に、皮膚細胞が弱って、ばい菌が繁殖しやすい状況をつくってしまいます。

ただし、傷口に汚れが付着している場合は、軽く水で洗い流します。

その後ワセリンを傷口に塗ります。

 

実際のアトピー体験談は、創傷治療のページ(下記)をご覧ください。

http://www.wound-treatment.jp/next/case/944.htm

 

ということで、アトピー性皮膚炎と傷はほとんど変わらないものなので

かゆみなどを何とかしたいという場合は、ワセリンを塗るだけで

ほとんどの対応ができる可能性が高いです。

 

クリームなどを使う必要はほとんどありません。

逆に尿素などの入ったクリームを使うとアトピー性皮膚炎が悪化します。

 

もちろん、ごく一部ですが湿潤治療で効果が出ないアトピー性皮膚炎もあるようです。

それについては、創傷治療の専門医にお問い合わせいただくか、

夏井先生の著書を読んでください。

 

次回は、アトピー性皮膚炎の原因について、私の専門である、東洋医学的な

観点から説明をしていきます。

 |  コラム一覧 | 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / 鍼灸師)
有限会社 木村爽健 代表

お手伝いできることはありますか?

 体に不調が出る原因は、ご本人だけでなく環境も大きく影響してきます。単純に目の前の困っている症状に対処するだけでなく、どのようにすれば体質改善して病気を予防できるかについてもお話させていただきます。一緒に健康を取り戻しましょう。