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閲覧数順 2016年12月04日更新

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もう怖くない!?目から鱗の新型インフル対策マニュアル(4)

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  1. 心と体・医療健康
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(続き)・・今回の新型インフルエンザは、元々あった「豚インフルエンザ(H1N1)」のウイルスに遺伝子の変異が生じ、人に感染できるように性質が変化し、そこから人の間で大流行するようになったとされています。ちなみに米国など多くの国では「豚インフルエンザ」と呼称しており、「新型」と呼んでいるのは先進国では日本だけです。この原型となった豚インフルエンザがさほど毒性の強いものではなかったこともあり、昨年来の「新型」では致死率など毒性を表す指標が、通常の流行性インフルエンザとほぼ同等となっています。
 
これに対して1968年からの香港風邪の場合は、それまでのアジア風邪(H2N2)のウイルスと、シベリアからカモが中国南部に生息するニワトリなどの家禽に持ち込んだH3の鳥インフルエンザウイルスとが、豚に同時に感染することで掛け合わされたものと推測されています。このような鳥由来のウイルスが関与する場合にはウイルスの毒性が強まりやすいとされており、実際に香港風邪に於いてはたいへん多くの患者が発生し、日本でも約7万人の死者を出しました。
 
それでは今回の新型(=豚インフルエンザ)は「弱毒性」ということで、安心していても良いのでしょうか。実は、そうは問屋が卸さないというのが現実です。というのは、最初は弱毒性であっても、1~2年以内に「強毒性」に変身することがたびたびあるのです。実際に今回と同じH1N1タイプのスペイン風邪に於いては、1918年の流行初年には毒性が低く、患者数は多いものの致死率は1.2%とさほど高くありませんでした。ところが翌年には致死率が5.3%に跳ね上がっています。つまり1年で一気に強毒性になってしまったのです。
 
スペイン風邪がこのように、たった1年で強毒性ウイルスに変身した原因は不明ですが、一般に新型ウイルスが誕生した直後は、遺伝子配列が不安定で変異が発生しやすいとされています。恐らく自前のウイルスに何らかの変異が生じたと考えられますが、それだけでなく、鳥など他の動物由来のウイルスとの間に掛け合わせが生じた可能性も指摘されています。ということは今回の「新型」に於いても、今年から来年にかけて更に大きな変異が発生して、強毒性に変化する可能性も否定できません。
 
特に懸念されているのが、1997年から中国や東南アジアでニワトリなどに大量発生した「鳥インフルエンザ(H5N1)」の存在です。このウイルスはたいへん毒性が高く、致死率は最大で75%に及びました。そして鳥の間では一種の「パンデミック」状態となり、多くの家禽が殺処分されました。さらに人にも散発的に感染が広がり約200人の死者が発生しましたが、幸い人への感染力は弱く流行には至っていません。しかしこの鳥インフルエンザに変異が生じ人に感染しやすい状態になった場合には、その強毒性を考えると大変な被害の発生する危険が指摘されています。
 
つまり、昨年来の「新型」(H1N1)と鳥インフルエンザ(H5N1)に豚などが同時に感染し、その体内でお互いの遺伝子が掛け合わされた場合、人への感染力と強毒性を兼ね備えた、「新しい新型」(H5N1)ウイルスが誕生する可能性もあるのです。そのウイルスに対する抗体を我々は当然持ち合わせていませんし、有効なワクチンも存在しません。そのような「新・新型インフルエンザ」が登場した暁には、昨年のパンデミックを遥かに上回る感染者と死者が発生する懸念があるのです。
 
ところで、たびたび登場している「毒性」についてですが、インフルエンザに於ける毒性とは、具体的に何を指しているのでしょうか。インフルエンザウイルスが体内で増殖した状態は人体にとって異常事態なので、ウイルスを排除しようとする反応が起きます。この際、感染した細胞はサイトカインという物質を産生して異常事態を知らせ、それを感知したリンパ球がその細胞を破壊します。これは感染した細胞もろともウイルスを排除しようという人体の防御反応ですが、ウイルスの性質によってはその反応が強く出過ぎて、細胞や組織への障害が強まることがあります。「強毒性」とはそういう性質を意味するのです。
 
つまり強毒性ウイルスは、同じインフルエンザウイルスの中でも人体にとって、より「異質」な性質があると人体に認識されるために、それを排除しようとするメカニズムが異常に強く現れてしまうのです。そのような異常反応は若い人に比較的現れやすい性質があるため、若い人の重症者や死者が思いのほか多く出ることがあります。実際にスペイン風邪の際には、死者の大半は20~40代の若者だったと伝えられています。そのような「強毒性」インフルエンザから、我が身と家族、社員、そして社会を守るには、いったい何が必要なのでしょうか・・(続く)

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