今回、東京大学先端科学技術研究センター教授、「橋本和仁」先生の講演を聞く機会がありましたので、行ってまいりました。
光触媒に使われる素材は酸化チタンです。酸化チタン自身はどこにでもある安定した物質ですが結晶構造が少し違うタイプのものを使用するだけで、触媒としての効果を発揮します。
触媒とは特定の化学反応を促進する物質で、自身は反応の前後で変化しないものをいいます。
つまり酸化チタンそのものは、変化しない(減りも増えもしない)ので効果は半永久的であると云う事です。
では、光触媒で何が変わるのか。簡単に云いますと、酸化チタンに光が当ると有機物を分解して水と炭酸ガスに変えてしまう、と云うものです。丁度光合成の逆です。植物に含まれる葉緑素も立派な光触媒です。
もう一つ代表的な変化として、親水性が高まる事が挙げられます。撥水性の逆です。
これらの効果を住宅に応用すればどうなるかを考えて見ましょう。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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