社会起業家の条件 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

長沼 博之
ソーシャル・デザイン 代表
起業コンサルタント

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閲覧数順 2016年12月07日更新

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社会起業家の条件

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今回は、社会起業家に関する議論の中で


「だれが社会起業家か?」

「これはソーシャル・ビジネスか?」


というような混乱がなぜ起きるのかについて、お伝えします。

 

これも非常に重要なことなので、社会起業家を

目指す人は是非3回は読んでみてください。

 

では、本題に入ります。

 

何事も、


「目の前の事象や出来事」


は、氷山の一角に過ぎず、その下には、


「ある時間軸で見たときのパターン」と、


さらにその下には、


「そのパターンを作り出している大きな構造」


があります。

 

そして、その底流の非常に見えにくいところには、

その大きな構造を作り出す、


「集団、個人のメンタルモデル」


というものが厳然と存在している。

 

つまり世の中の一切の物事は表層的なものから深層的なところまで

幾重もの構造から成り立っているわけです。

 

ところが、これだけ社会起業家、ソーシャル・ビジネスという

キーワードが普及してきた現在にあっても、


「だれが社会起業家か?」

「これはソーシャル・ビジネスか?」


と混乱してしまうのは、この4つの視点のうちいずれか

ひとつのみを取りあげて社会起業やソーシャル・ビジネスを

語ろうとするからに他なりません。

 

具体的に見ていきます。

 

主に、

「これはソーシャル・ビジネスか?」

「誰が社会起業家か?」

という議論には、次のような議論があります。

 


・コンセプトにおける議論(目の前の事象や出来事)

 例:そもそも社会性のない会社はありえない。
  
   つまり社会問題の解決を実践していない会社なんて

   ありえないのだから経営者は皆、社会起業家でないか?

 

・戦略、ビジネスモデル、マーケティングに関する議論
 (ある時間軸で見たときのパターン)

 例:目標設定やプロセスが独創的でなければ、
   
   ソーシャル・ビジネスではない?


・社会構造、市場構造に関する議論(大きな構造)

 例:投資家に大きなお金が流れていく上場企業の場合

  どんなに社会貢献してもソーシャル・ビジネス

   とは呼べないのではないか?


・メンタルモデルに関する議論

 例:社会起業家といいながらも、自身の名誉や

   地位のためにおこなっている人が本物の

   社会起業家といえるのか?

 

以上のようにこれら4つの視点、議論があるわけです。


しかし、これを無視して、

断片的なそれぞれの視点とポジションから議論が

おこなわれているため、社会起業というものが

ますます分からなくなってしまう。

 

例えば、

「お菓子を通して豊かな家庭づくりのお手伝いをします」

というビジョンを掲げる会社があるとしましょう。

 

それは、コンセプトにおいては「社会性」をうたい

ソーシャル・ビジネスであるかもしれません。


しかし、事業自体に特に独創性は見つからずその

会社が上場しており、あくまでも目指すは業績アップ!


といった会社がソーシャル・ビジネスと言えるのか?

ということです。


その他「メンタルモデルは良い」「構造は悪い」

「しかし戦略やコンセプトは良い」・・・


という具合に終わりがありません。


ここが議論が混乱する理由なのです。

 

しかし、少なくともこれらの議論で言える事は、


・社会構造、市場構造をより良く変革


・メンタルモデルをより良く変革


ここがないと、ソーシャル・ビジネスとは言いにくい

だろうなということです。本質的に物事は、底流を流れる

深い構造が変革されてはじめて、本当の意味で表層的な

部分も変化していくからです。

 

つまり、「社会性」があり、「戦略に独創性」があったとしても

「IPO(上場)を目指し、年収1億円が人生目標だ!」

といって従来の社会・市場構造やメンタリティを良しとするならば

それは社会起業家とはいえないでしょう。

 

今の社会構造に疑問を持ち、今の社会の価値観に疑問を持ち、

それをもより良く変えていこう!と考えている人たちが

社会起業家であり、ソーシャル・ビジネスであると思うのです。

 

いろんな議論が飛び交い、


「だれが社会起業家か?」

「これはソーシャル・ビジネスか?」


という質問を受ける機会がけっこうあるので、

ここで明確に、なぜそういった疑問が起こるか

についてお伝えしました。

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