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閲覧数順 2016年12月02日更新

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(1)レピュテーションとは

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ネット風評リスク

 ネット風評リスク(レピュテーションリスク)の問題について解説していく上で、まず、レピュテーションとはどのようなものであるかについて解説したいと思います。

 “reputation” (レピュテーション)を辞書で引くと、「評判」、「名声」、「うわさ」、「風評」などの訳語が並んでいます。「風評」はネガティブな意味で使用されることが多いと思います。つまり、レピュテーションという言葉自体は、プラスの意味にもマイナスの意味にも用いられる言葉として理解できます。

 近年では、企業の価値を図るうえで、レピュテーションは無形資産の一つとして重視されるようになってきました。企業が社会から受ける評判や評価については、「コーポレート・レピュテーション」という言葉が用いられています(ここでの意味はポジティブな意味です)。

 ただ、厳密な意味での「コーポレート・レピュテーション」の定義は様々です。チャールズ・フォンブランとファン・リールによる“FRAM AND FORTUNE:HOW SUCCESSFUL COMPANIES BUILD WINNING REPUTATIONS”(花堂靖仁監訳『コーポレート・レピュテーション』東洋経済新報社)では「企業の活動に利害関係を持つ人々が、その企業の能力について抱く認知の集積であり、企業の能力とはこれらの人々にとって価値のある成果をもたらす能力である」と定義されています。

 他にも、「経営者および従業員による過去の行為の結果、および現在と将来の予測情報を基に、企業を取り巻くさまざまなステークホルダーから導かれる持続可能な競争優位」(櫻井通晴『コーポレート・レピュテーション』中央経済社)あるいは「企業や組織を取り巻くステークホルダーから得られる社会的信頼・文化的名声であり、企業の持続的な発展の源泉となる無形の評価」(松田貴典編著『コーポレート・レピュテーション戦略』工業調査会)などの定義付けがされています。

 このように、コーポレート・レピュテーションの定義は必ずしも一義的ではありません。さまざまな定義があることから、このコラムではあまり厳密な意味で「コーポレート・レピュテーション」の用語を使用しませんが、機会があれば、ブランドの意味との関係などの検討も含めて、いくつかのコーポレート・レピュテーションの定義を整理してみたいと思っています。

 プラスのコーポレート・レピュテーションは、企業の生産性やブランド・エクイティなどを高め、企業価値の向上が期待できるものであり、他方、マイナスのコーポレート・レピュテーションは、顧客離れや顧客損失の要因となるものであり、時として、プラスのコーポレート・レピュテーションを一瞬にして崩壊させ、企業を倒産の危機にさらすものです。インターネットが普及し、また、WEB2.0の時代が到来している近時は、このコーポレート・レピュテーションについての意識を高めないといけないと思います。

フランテック法律事務所 弁護士 金井高志[[http://www.frantech.jp]]

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