- 山中 伸枝
- ワイズライフFPコンサルタント
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
入学時の私の年齢は24歳。新婚ほやほやでしたので、経済観念はゼロ。
学生時代はアルバイト。OL時代も給料は全て自分のもの。それまでの人生で特にお金の苦労も、あえてお金について考えたこともありませんでした。
そんな私が出会ったアメリカの大学生たち。彼らの多くはその学費を学生本人が賄っていました。原資は奨学金やアルバイトです。
奨学金にも色々あり、成績優秀者に与えられるものや企業が援助するものもあります。お金で返済する場合もありますし、大学で専攻する研究結果でお返しする場合もあります。
夏休みにインターンシップとして企業で働く学生もいます。学内で教授のアシスタントとして働いたり、学生通りのショップのアルバイトなども勿論ありました。
また私が通った大学は州立大学なので陸軍が併設してあり、軍隊に入隊すると学費が免除されるという制度もありました。
それらの借金は当然自分で返済します。ですから経済に疎くては、勉強を続けるどころか自分の生活自身が危ぶまれるのです。
つまり、アメリカの学生は勉強を続けるために借金をしている人がほとんどなのです。これによって、「生活にはコストがかかる。夢を実現させるためには、経済知識が不可欠」ということを身をもって体験するのです。
実際には学生時代の借金が原因で、その後の生活設計に大きな負担になるという、マイナス面も指摘されてはいますが、この「自分の夢実現のコストを知る」という姿勢は、競争力の原点ともいえる行動だと思います。