関西地方ではこれで充分と思いますが、北国に行きますと断熱材と柱の間にどうしても出来てしまう隙間が問題になります。
その隙間を通り、寒気が室内に漏れ出します。それと同時に暖かい室内の空気が、その隙間を通って上へ上へと逃げていきます。
しかし途中で冷やされて水蒸気が飽和点を超え結露が発生します。発生した結露が断熱材のグラスウールを濡らし断熱効果を益々下げる様になります。
乾いた布巾で熱い鍋をもってもそれほど熱いと感じませんが、布巾が濡れているとヤケドします。断熱材に湿気は大敵なのです。
関西地方でも壁の中で同様の事が起こっています。暖かいので結露も断熱効果に影響を与える程発生していないだけです。木が濡れたり乾いたりするのは、家の寿命を考えると決して良い事ではないのです。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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