「品格経営」商売繁盛ニュース Vol.14-1 - 会計・経理全般 - 専門家プロファイル

牛田 雅志
ブレインリンク・コンサルティング株式会社 
税理士

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対象:会計・経理

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「品格経営」商売繁盛ニュース Vol.14-1

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商売繁盛ニュース
 1円もお金が要らない品格経営・商売繁盛マーケティング

商売繁盛の秘訣は「お客様に喜んでもらう」「ともに働くスタッフに喜んでもらう」「応援してくれている取引先様に喜んでもらう」「支えてくれている株主様に喜んでもらう」という四つの法則を実践することです。商売繁盛のためには、コストをかけるものが多いのですが今回は「1円もお金がでていかない」品格経営・商売繁盛マーケティング策を三つお話します。
あなたとあなたの会社に一人でも多くのファンが生まれる「きっかけ」になれば大変嬉しいです!

ナカヤマプロジェクト!?

私の事務所ではいろいろな取引先様に出入りしていただいています。

  宅急便屋さん
  郵便屋さん
  コピー保守屋さん
  文具屋さん
  電気検針屋さん
  飲料水屋さん
  清掃屋さん
  お花屋さん
  文書廃棄屋さん
      

あなたの会社ではもっと多くの取引先様がいらっしゃるでしょう。

突然ですが、ここであなたに質問をさせてください。
「あなたの会社に出入りしている取引先様の担当者のお名前はご存知ですか?」
「エ〜、会社名はわかるけど担当者の名前までは知らないよ!それに、そんなこと知らなくても別に良いじゃない!」
とおっしゃるかもしれません。
まったく同感です。私もつい最近まではそう思っていました。

でも、逆の立場で考えたとき、いかにその考えが悲しいものか実感できます。
私はお客様から、
「そこの帳簿屋さん、ちょっと来てよ!」とか「''経理屋さん''、今度いつ来るの?」などと呼ばれたら非常に落ち込みます。
「ウシタ!と呼び捨てでもなんでも良いから名前で呼んでくれ〜!」とお願いしたくなります。

この至極シンプルだけど重要な気づきを教えてくれたのは、スタッフのFさんです。
「事務所に出入りしていただいている取引先様に少しでも喜んでもらえることはないか?」という想いからFさんは、「お取引様の一人ひとりの名前を聞いて覚えよう!」と思いつきました。
それが「ナカヤマプロジェクト」です(「ナカヤマ」とはFさんがはじめて名前を覚えた宅急便の担当者のお名前です)。

「はい、お疲れ様でした!」よりも
「はい、ナカヤマさんお疲れ様でした!」
と声をかけられた方が、気持ちよくありませんか。声をかけた方も名前を呼ぶことで自然に笑みがこぼれるはずです。これが、喜びの種がまかれた瞬間です。両者が気分良く、また誰か他の人にもやってみようと思うきっかけになります。

Fさんに「事務所に出入りしてくださっている取引先様の担当者名を全部覚えた?」と質問したら「まだ、わからない方がいるんですよ」と思案顔です。
どうして覚えられないのかと聞いてみると面白い答えが返ってきました。

「その方は目にも止まらぬスピードで物を置いて、脇目も振らずにすぐに帰っちゃうのですよ。呼び止める隙もありません・・・」
凄まじい速さで事務所を駆け抜ける姿を想像し、ちょっと笑ってしまいました。
この取引先様はもしかすると、担当者の名前などは覚えてもらわなくても良いと思っているかもしれません。早く納品をすませ件数をこなすことが評価の対象なのかもしれないと勝手に考えてしまいます。でも、現場で納品をしてくださっている担当の方はロボットではありません。ちゃんとお名前がある立派な方なのです。お願いですから「名札」だけでも付けてくださいね。

トップ営業マンは「○○会社の△△です!」と自分の名前をアピールします。
決して、社名だけの自己紹介をすることはありません。逆に、社名を言わないで自分の名前だけで押し通す強者もいらっしゃいます。
その方々に共通するのは「相手のお名前も大切にする」姿勢です。
自分の名前を大切にして欲しいと思うなら、まず相手のお名前を大切にするという黄金ルールを持っているのです。

私は、今まで事務所に出入りしていただいている取引先様の担当者名を覚えて声がけするなどという発想はありませんでした。挨拶するくらいで問題はないと思っていましたが、それでは、「普通」ですよね。
喜びの種をまかせていただくという品格経営視点からは、まだまだ充分ではないことに気づきました。

景気が良くないとき、社長としては売上ばかりに焦点を合わせがちですが、支払いをしている取引先様にも目を向けてみてはどうでしょうか。取引先様はじっとあなたの会社を見ています。いつも応援してくれている取引先様に喜んでもらえることはないかという視点が、めぐり巡ってあなたの会社を応援してくださることに繋がります。

あなたならではの「ナカヤマプロジェクト」はいかがでしょうか。
名前を覚えるのには1円もかかりません。

追伸:このナカヤマプロジェクトにはビッグな副産物があります。事務所に出入りする取引先様の担当者名を覚えるということは、会社の重要な''コンプライアンス''を確保します。私達はお客様の守秘義務情報を持っており、その外部への情報漏れにはとてもデリケートに対応しています。ただ、事務所に出入りされる取引先様は通常フリーに事務所内部にまで入って来られます。事務所内には仕事途中の書類などが机上にあり、作業中に覗こうとすればできないことはありません。情報をいくらでも盗んでくださいと言っているようなものです。このような状態のとき、名前もわかりいつも挨拶を交わしている担当者なら安心です。担当者以外の方が来たときにはすぐにわかります。○○屋さんではなく、○○さんとして認識できているからです。名前を覚えるということは、法令遵守にも役立つのです。