物件は無い、価格は上がる - 不動産投資・物件管理全般 - 専門家プロファイル

中村 嘉宏
株式会社イー・エム・ピー 代表取締役
東京都
宅地建物取引主任者

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対象:不動産投資・物件管理

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物件は無い、価格は上がる

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これからの不動産市況
             ・・・EMPメルマガ 2009年7月10日号より・・・



「2月までだったら(あったのですが)・・・」


先日訪問した、
六本木ヒルズに事務所を構える不動産ファンド会社の
ディスポジション(出口)マネージャーの言葉です。

物件の紹介をお願いするために、
取引の無かった不動産ファンド会社にも訪問しています。


どの会社に伺っても、決まって言われるのが
「(一般投資家がターゲットとする)5億円までの
 都心のレジデンス系物件は、ない。」


金融機関の回収姿勢が強かった3月までに、
ファンドや不動産会社各社すでに
相当数の優良物件を吐き出しました。

(投資のプロ達は危機のときの逃げ方を知っています。
 「虎の子の物件は残す」というような
 ケチくさい考えはしません。
 一刻も早く現金化できるものから売っていきます。)

そのような時期に資金力のある投資家は
物件を仕込んでいます。


4月以降金融機関が融資を積極的に行うようになったため、
様子見を決め込んでいた投資家の方も動き出していますが、
「買えるものが無い」というのが最近の状況です。

「一旦リファイナンスで息をついた不動産ファンドも、
 また融資の償還期限を迎えるので
 売り物件は増えるのではないか」
という声も一部にあります。

企業倒産も増加傾向にあり、
不動産物件の流通量は増えるでしょう。

しかし、都心の優良投資物件に関する限り、
この品薄状態はこれから当分続くのではないかと見ています。

前述の通り、
供給源である不動産会社などに保有物件がなく、
ここ1年ほどは新規の着工も極端に少ないからです。


では価格はどうなのか?


最近のマンション市場にそのヒントがあります。


郊外には完成在庫もあり、
競売や任意売却の物件も増えている一方、
三井不動産が最近売り出した
「パークマンション代官山」(最高価格4億3000万円)など
高額所得者向けの物件は完売が続いています。

4/9の日経産業新聞では
「市況に敏感で、最も先に市場から逃げていった層の
 購入意欲が戻ってきた」と、
富裕層のマネーが都心の不動産に戻ってきていると分析。

クレディ・スイス証券のアナリストは
「不動産市況はすでに底入れを完了している」
と指摘しています。(同新聞)


私もまったく同じ見方です。

都心物件の価格はこれから上がっていきます。

そして、目先の利く投資家は、
今だ賃料の下がり続けるオフィスビルの物色を
すでに始めています。






         株式会社イー・エム・ピー
         代表取締役 中村嘉宏:談



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