熱を逃がさないようにする - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

村上建築設計室 
東京都
建築家
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熱を逃がさないようにする

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もみじの家 暖かい住まい
せっかく日光を取り入れたのですから、その熱をうまく蓄熱し、できるだけ逃がさないようにすることも大切です。

熱を閉じ込めるための工夫として、まず建物の構造を熱容量の大きい鉄筋コンクリート造とし、基礎から屋根裏までコンクリートの外側をすっぽりと断熱材で包みこむ外断熱工法としました。室内側の壁や天井はコンクリート打放し仕上げとし、蓄熱や放熱の妨げにならないようにしました。そして、開口部のサッシュにはペアガラスの断熱サッシュを採用。

コンクリートは一度温まると冷めにくい性質を持っていますので、温度変化がとても緩やかです。そのコンクリートの外側を断熱材で包んだため、建物は魔法瓶のような状態になります。そして、昼間の日光で温められたコンクリートの熱が、夜、気温が下がってきた時に、輻射熱として徐々に室内に放熱するため、壁面自体がほのかに暖かい暖房器具のようになります。

通常のマンションは、鉄筋コンクリート造であったとしても内断熱工法で造られていますので、室内の熱は壁にあまり蓄熱されず、窓を開けたり暖房を切るとすぐに冷えてしまいます。
木造の家も、熱容量の大きい躯体ではないため、蓄熱層を設けるなどしないと、同じように冷えてしまいます。そのため、高気密にして温めた空気が逃げないようにしてあることが多いのですが、換気の面ではあまり好ましくありません。

「もみじの家」では、空気を直接温めるというよりは、建物そのものに熱をためて温めていますので、窓を開けてもすぐに室内が冷えてしまうようなことはありません。少々空気が冷たくなっても、壁面などから放射される赤外線により、暖かな感じがします。

つづく

村上建築設計室

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村上建築設計室 

時間が経つごとにその土地に根付いていく、そんな家を創ります

東京・青山にて夫婦で設計事務所を開設。機能的で自然な美しさを持つ、時に淘汰されない建築を目指しています。光や風、日常の瞬間が美しく感じられる空気感を大切にし、その空間に触れた人々が豊かで幸せになれるよう、少しでも貢献したいと思っています。

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