- 土井 健司
- 土井経営研究所 代表
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
新興国の株価指数は一時3~7割の値下がり見舞われたが、ここへきて株価が急反発している。中でも、復元率(上昇幅/下落幅)は中国の110%をトップに韓国80%、ブラジル62%、
台湾60%、メキシコ53%、ペルー52%、インド46%、と軒並み、半値戻し以上に株価が回復してきている。
対照的に中東欧諸国やロシアは2〜3割の回復にとどまっている。
これを裏付けるのが、投資マネーの流れで、「新興国ファンドはすでに昨年11月から資金流入が始まっていた」。
これには、先進国の景気悪化の影響を受けにくい、自律回復を期待した投資家の動きがある。
しかし、「新興国の株式市場がかつてのブームの時のように持続的に上昇局面に入る環はまだ整っていない。投資先の分散など危機再発の備えは欠かせない。」