リーマンブラザーズ破たん - 資産運用・管理 - 専門家プロファイル

前田 紳詞
代表取締役
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

山中 伸枝
山中 伸枝
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2016年12月05日更新

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リーマンブラザーズ破たん

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世界旅行から学ぶ資産運用講座 2008年9月ニューヨーク社会見学会
9月13日(土)の夜23時にニューヨークのホテルに到着しました。

事前の連絡では有料でインターネット回線が部屋にあるということでしたが存在せず、”メールとかニュースがチェックできない”と少しあせりながらも
当日はそのまま眠りにつきました。
といっても時差ボケですぐに目が覚めてしまいましたが。

14日(日)は朝からクイーンズにある教会訪問、一日フルで外で過ごし今、起きている金融危機については全く気づかない状態でした。

*リーマンブラザーズ破たんを知る

15日(月)相変わらずの時差ボケで5時には起きてしまい、ロビーへ行くと1階では1時間3ドルで無線LANが使えるのが判明。早速PCを部屋から持ってきてインターネットに接続。

メールを受信するとニュース配信には”リーマンブラザーズ破綻”の文字が出てきて仰天です。
リーマンがやばいことは来る前からわかっていましたが、今回も政府が最後は救済すると踏んでいたのでついに米国政府も見捨てだしたかと思いました。

日経新聞のウェブサイトを見ると最後まで売り先を政府は交渉していましたが、だめで、代わりにバンク・オブ・アメリカがメリルリンチを買収することで合意したとのことでした。

2ヶ月前の経済教室で「リーマンブラザーズとメリルリンチが破綻するうわさがある」と説明したことを思い出しました。
火のないところには煙は立たない、ということでしょうか。

*リーマン破たん翌日のウォール街

15日は朝から

**ニューヨーク連邦準備銀行(FRB)見学予約

が10時半に入っていてウォール街に行く予定でした。

FRBは最低2週間前に予約をすると見学できます。今回は3ヶ月前からメールで予約していて手元には招待状があります。

ただ場合によっては見学中止になる可能性もあると事前に聞いていたので果たして大丈夫かと思い、朝、今回お連れした9名の方にその趣旨説明して、渦中のウォール街に向かいました。

NY証券取引所の前(写真1)に行きましたが、大騒ぎという雰囲気はありませんでした。まだ市場が開いていないからかもしれません。

*ニューヨーク連邦準備銀行(FRB)見学

連邦準備銀行(FRB)も平穏です。前で記念撮影しようとすると警備員に止められました。地下に大量の金塊が保管されていることもあり警備は厳重です。

荷物チェックを受けて中の見学コースに通されます。私たちも含めて総勢30名ぐらいの見学者です。

この見学の目玉は地下5階にある米国政府保有の金塊見学です。映画「ダイハード2」でも登場した保管庫です。限られた人しか降りることを許されないエレベーターに乗り地下5階に向かいます。そこからドアを抜けると通路には金の延べ棒が20本ぐらい積んだカートが通路に3台並べられてそれを横目にしながら通路を抜けます。

中央銀行なかなかの演出です。

2メーターぐらいある鉄の扉をぬけるとそこに金の保管庫があります。鉄格子の向こうには金が山のように積んであります(写真2)。説明では、これは米国政府保有の1割ぐらいで、それ以外は別のところに保管してあります。すべてが政府所有ではなく、海外の国や金融機関からの預かり分も含まれています。

今回の金融危機で米国政府はAIGへの救済策で約9兆円、不良債権買取機構として75兆円の資金を準備する計画です。これを税金でまかなうのは不可能です。米国債の発行が予定されていますが、これはドル暴落と大幅な財政赤字を生む可能性があります。

経済教室でも何度か指摘していますが、すでにFRBのバランスシートは危険な状態でこのまま資金流出を続けるとFRBそのものが倒産する状態になっています。

この打開策として米国政府保有金の放出というのも将来的に選択肢として出てくるかもしれません。

たとえばMF(国際通貨基金)は財政難から保有している金をこれから市場に随時売却していくことを決定しています。

*以外に冷静だったニューヨーク市民

NY市民全体としては月曜日の段階ではリーマンショックは一部の金儲け連中のしでかした失敗だと見る向きが多く、大騒ぎにはなっていませんでした。

**本格的に不安が広がりだしたのは夜ぐらいから翌日朝ににかけてです。

15日の夜はドラッカー学会の関係でニューヨークドラッカー学会のかたがたも交えて夕食会がありました。今回の件についても話題になり、いろいろなお話が聞けました。

ニューヨークでは地下鉄で無料の新聞が配られています。通勤する人たちは無料新聞を読むため有料の新聞を読む人は減っています。この一面トップが、「ウォール街の金融危機」に関するものです。

翌日には多くの一般人も問題の深刻さを理解し始めたようです。朝、6時にメールチェックのためロビーに降りるとフロントの人たちがリーマンのことを話題にしていましたから。

**AIGが危険状態に陥り公的資金注入です。

現地のTVを見ていても、危ないところとして、「ワコビア」「ワシントン・ミューチュアル」「AIG」「ゴールドマン・サックス」「メリルリンチ」が出ていました。特にAIGやワシントン・ミューチュアルは株価が10ドルを切っていて危険状態、最終的にはAIGは公的資金注入。次はワシントン・ミューチュアルか?

ゴールドマンは株価は100ドルを超えていて危険とは思えなかったのですが、それでも昨日、900億ドルの増資をしています。

ワコビアはまだ対策が打たれていないのでどうなるか。

シティバンクも株価が下げ続けました。

ハーレムにあるシティバンクに行きましたが、6ヶ月ものCD(譲渡性預金)で預けると年利4%です。異常に高い金利はシティバンクが市場で資金を集めることが困難になっていることを意味しています。

さらに「GM」の株価もかなり低く、現地でも危険だといわれていました。格付けがBからCCCへと破綻寸前に変更されています。「GM」が破綻すれば経済不安を呼び起こすでしょう。

このようにまだまだ危険な状態が続いています。

ただいずれ解消されます。

現地の人とも話しをしていましたが、米国政府の対応は迅速です。問題解決に向けてすごいエネルギーを使って戦っています。これが日本のバブル崩壊との大きな違いです。

今回の旅ではこのアメリカの底力を見て、少し安心をしました。