能登地震で被害に遭われたみなさま、関係者のみなさまの心身の健康を心からお祈りしています。寒いなかでの不便な生活で、高齢の方の健康被害が心配です。実際、感染症や関連死の報道もあり、住み慣れた土地を離れる不安もわからなくないですが、生き延びることを最優先に考えたら、安心安全な場所へ移動してほしいと思う一方、私が高齢者だったら愛着のある場所で命が尽きることを選ぶかもしれないと思ったり。持病がある方や子どもたちへの影響も気になります。
若い頃はまったく理解できなかったことが、年を重ねるにつれ「こういうことか」と身をもってわかるようになり、人生の奥深さを感じます。「わかる」が増えるということは、不安が減るということでもあります。だから、年をとるのも悪いばっかりじゃないんですよね。
さて、今月の『PHPスペシャル』、特集は”「口ぐせ」で人生は変わる!”。口ぐせって無意識につかっていることが多いけど、実はそのたびに自己暗示をかけてイメージを強化するようなものなので、とっても重要。
まずは気づくこと。気づいたら、そのたびに自分のなかで上書きして修正し、「気づけてよかった。エライ私」と自分をほめること。これでどんどん運のいい人になっていきます
私の連載「働く女性のための相談室」のお題は、「社内にロールモデルがいない」。
これってときどき出てくるお悩みなんですが、私は個人的に、社内という狭い世界で自分にとってぴったりのロールモデルはいないことのほうが多いと思っています。
もちろん、そんな人がいれば理想だとは思います。でも、仮にいたとしても、自分とそっくり同じ背景をもっているわけではないので、あれこれ比べてしまってガッカリしたり落ちこんだりすることにもなりかねません。
私は均等法世代で、働く女性といえば超バリキャリかお局の両極端しかなく、ロールモデルはずっといませんでした。生き方に迷ったときは、素敵だなと思う女性たちの本や記事を参考にすることが多かったです。
一方、「ああはなりたくない」という反面教師はたくさんいました。あなたにもいませんか。また、社内にはいなくても、知ってる人や有名人で「ああなりたい」と思う素敵な人はいませんか。
身近にロールモデルがいないことを嘆くより、実在する反面教師の嫌な部分をひっくり返し、魅力的だと思う人たちの「ああなりたい」部分をつぎはぎして、自分オリジナルのロールモデルイメージをつくってみてはいかがでしょう。
そして、自分の状況が変わるたびに情報収集して、イメージをどんどんバージョンアップしていけば、ロールモデルに困ることはなさそうです。
私は最近、将来に備え、お金、健康、仕事、生き方などなど、主にネットで60代70代女性の記事をよく読んでいます。あれこれ読んでいると、生き方は本当にさまざまで、工夫次第でどうにかなるように思えてきます。お金で解決できることも多いけれど、裕福でなくても自由に過ごせれば幸せだと今は思っています。
生き方には正解も絶対もありません。ロールモデルを求めてしまう人は、自分で考えたり試行錯誤したりすることのおもしろさや奥深さをまだあまり経験していないのかもしれません。
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。