あいまいな表現は自分も相手も大混乱 - 性格・コミュニケーションの不安 - 専門家プロファイル

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閲覧数順 2024年05月07日更新

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あいまいな表現は自分も相手も大混乱

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  1. 心と体・医療健康
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この夏は世界水泳、女子サッカー、高校野球、世界陸上とテレビ観戦が続き、ついに全米オープンテニスが始まってワクワクしています。

 

それにしても、今年の夏は暑いですよね。特に東京の暑さはコンクリートの不快な暑さで、こんなことが続くなら、もう東京には暮らせないかもと弱気になるほどです。(でもどこがいいのやら)

 

さて、カウンセリングでは人間関係についてのお悩みが圧倒的に多いのですが、コミュニケーションスキルを身につければ改善できることも多いです。 なかには、背景にトラウマなどがあり、そちらのケアが必要なケースもあるのですが、その場合もスキルを学ぶことと同時並行することで相乗効果が期待されます。 コミュニケーションがうまくいかないときは、理解にずれが生じている、誤解されている、「わかってほしいのにわかってもらえない」「察してほしい」「相手がどう思っているかわからない」ことが多いですよね。 その原因は、たいてい説明不足か確認不足です。 今回は説明不足についてお話ししますが、その代表が、「省略」と「あいまいな表現」です。 日本語は欧米の言語と違って、主語や目的語を省略しても文章が成立してしまいます。また、文化的にも行間を読んだり察するなど、すべてを明確に表現することをかならずしもよしとしないところがあり、これらが説明不足と確認不足をうむ混乱のもとだと私は考えています。 主語を明らかにしないと、責任の所在があいまいになります。コミュニケーションスキルではよく「私」を主語にするI-メッセージを奨励しますが、いまやこれはハラスメント予防のためにも必須構文です。(逆に「あなた」を主語にするYou-メッセージは決めつけ構文となり攻撃的です) 実際に、帰国子女や英語が堪能な人たちから、日本語より英語で話すほうが自分らしさを出せてラクだと何度も聞きました。おそらく、文法的に誤解が生じにくい構造からだと思います。 私も、公私関係なく、聞きながら「誰が誰に???」と混乱することがよくあります。そういうとき、話している人はおそらく「いちいち言わなくてもわかるはず」と思っていて、その前提でどんどん話を進めるので、途中で確認しないとこちらはわけがわからなくなります。 「私は・・」は言い慣れていないと初めは自己主張しすぎのようで抵抗を感じるかもしれません。でも、これが基準なので、言いにくいとしたら、今まで自分の意見や考えに対しての責任を避けてきたということです。主語と目的語を意識して話すようにすると、自然に自信がついていくので超おススメです。 また、主語と目的語の省略以外にも、日本語にははっきり言わないあいまいな表現が多く、これも責任の所在をうやむやにします。 たとえば、「モヤモヤする」。便利な言葉だけど、自分は悪者にならないちょっとずるい表現だとも思います。モヤモヤは怒りです。「イライラする」「ムカつく」「怒ってる」ではなく「モヤモヤ」をつかうのは、攻撃的な人間だと思われたくないのか、自分の怒りを認めたくないのかもしれません。でも、感情のコントロールやアンガー・マネジメントは、感情をしっかり認めるところがスタート地点です。 自分の感情があいまいなままだとコントロールもできません。ちなみに、感情のコントロールとは、感情にふたをすることではなく、しっかり感じて処理やアウトプットを適切に調整することを言います。 あいまいな表現が多い人は、その人自身が自分のことをよくわかっていない可能性があります。だから、本人も混乱しているし、それを聞く人も混乱しやすくなります。もし、「迷惑をかけたくない」と思うなら、わかりやすい表現を心がけましょう。 厳しいようですが、あいまいな表現を多用する人ほど「察してほしい」「わかってほしい」「わかってくれない」と相手に過剰に期待する依存傾向が強いように思います。いかがでしょう。 意図的につかう場合を除き、日常的に無意識にあいまいな表現をつかっているとしたら、知らず知らずまわりを混乱させているかもしれません。なによりも、もし自分のことがよくわからず自信がないのだとしたら、これからは意識的に明確な表現をつかってみるだけで、あなたもまわりの反応も少しずつ変わっていくと思います
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