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閲覧数順 2024年05月05日更新

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愛想よくすることは自分を守る社交スキル

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あなたはふだん他人に愛想よく接していますか。

 

私は今は比較的愛想よくしていると思いますが、以前はそんなこと考えたこともありませんでした。なんなら、愛想のいい人は噓っぽくて薄っぺらだと冷ややかに見ていたくらいです。

 

でも、心理を学び始めた30代後半くらいから考えが一変し、それまでの無知で幼稚だった自分がとても恥ずかしくなりました。

 

表面的で薄っぺらいとバカにしていたふるまいが社交であり、誰に対しても分けへだてなく社交ができるのが成熟した大人なのだとわかったからです。

 

本当に目から鱗でした。それまで感情をそのまま表現することが素直でいい人間だと信じきっていました。でも、感情がそのまま顔に出るのは素直で純粋だからではなく、単に感情のコントロールができないお子さまだったのだと、40近くになってやっと知ったのでした。

 

カウンセリングに来られる方の多くは人間関係のお悩みをかかえていらっしゃいますが、愛想に関しては、過剰か過少かのどちらかの傾向を感じることが多いです。

 

過剰に愛想をふりまくような無理をする必要はないのですが、自分を守るために最低限の社交スキルを身につけることは、社会生活を無難に過ごすためには必要なことだと思います。

 

たとえば、同じコミュニティに属する人に会ったときは自動的にあいさつをする、接客業の人にサービスを受けたときは自動的にお礼を言うなどです。できれば感じよく言ったほうがいいですが、難しければ言うだけでも言わないよりぜんぜんいいです。(*これは媚ではありません)

 

このとき、相手の反応をいちいち気にする必要はありません。自分が礼儀正しく接して悪く思われないことが目的だからです。

 

あいさつや雑談を意味のない無駄なものだとしてしたがらない人もいますが、これらは社交、つまり人間関係を円滑にするためにとても意味のあることです。発する言葉や話の内容ではなく、発信することや無難なやりとりをすることに意味があるんです。そして、それは偽善ではありません。関係性の安心安全を確認する作業のようなものです。

 

料理で言えば、前菜のようなもの。いいレストランでいきなりメインを注文するのはお店に対して礼を欠いていますよね。常連客になれば個人の好みに合わせてもらえるでしょうけれど、それまでは関係づくりのために順を追って信頼を築く必要があります。

 

つまり、社会生活を営むうえでは、たとえ納得できなくても、そのコミュニティのマナーにそった社交をしたほうが問題は起きにくく安全だということです。まさに、郷に入っては郷に従え、です。

 

ちなみに、私は今はマンション内で誰に会っても同じようにあいさつしますし、仕事のメールも基本的に同じトーンでやりとりしています。結局、そのほうが自分がラクなんですよね。相手によって対応を変えるほうがめんどうなので、相手の反応がどうであろうが私の対応は変えない、今のところそれがいちばん合理的で問題もないと感じています。

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