急に春めいてきましたね。東京は桜の開花も近づいてきたかんじです
さて、毎月10日頃発売の小さな雑誌PHPスペシャル、今回の特集は「『話し方』で人生は変わる」。
カウンセリングでも、話すことが苦手だというご相談は多いです。たいていは、「おもしろい話をしなきゃ」、でも「私の話はおもしろくない」から会話が苦手、と思いこんでいらっしゃいます。どうも、おもしろい話=うける話、話術だという誤解があるように思えてしかたありません。
私は相手を笑わせるようなおもしろい話はできないのですが、会話に苦手意識はもっていません。なぜなら、私は楽しい会話=おもしろ可笑しい話をすること、と思ってないからです。
私にとって楽しい会話とは、お互いに、相手から興味深い話を聴くこと、たとえば自分の知らない分野の話を教えてもらったり、自分とは違う意見を聞かせてもらって刺激を受け、世界が広がることだと思っています。
相手が何に興味をもつかは話してみないとわかりません。あれこれ話して興味を引いた話を広げればOK。お笑い芸人じゃないんですから、相手を笑わせるような話術は必要ありません。(ユーモアはあるといいですね)
楽しい会話に必要なのは、スキルとしてはむしろしっかり聴く力、興味深い話を引き出す力で、あとは相手にとって興味深い話をするためのさまざまな体験と自分の意見だと思います。
つまり、私にとって楽しい会話とは、お互いの体験と意見を交換すること。だから、誰かについての話ばかりだと・・・。実は、カウンセリングって、誰かについての話もしますが、その人自身の体験や考えを聴かせていただけるので私にとってはとても興味深く楽しい(?)んです。
前置きが長くなりましたが、私の連載「働く女性のための相談室」、今回のお悩みは、仕事ができない年上の同僚について。
こういうことってありますよね。残念ながら、上司が機能してないこともよくあります。日本の会社は役割があいまいになっていることが多く、立場や経験にかかわらず、できる人ができない人をボランティアでフォローさせられていることが珍しくありません。
最近はジョブ型を導入する組織も出てきましたが、まだまだ少数派。会社が保守的でも、せめて、自分だけでも役割意識をもって自分を守るようにしましょう。
基本は、自分が上司でないなら、できない人を無条件にフォローせず被害を最小限にすること。被害さえなければとりあえずよしと自分に言い聞かせること。嫌いな人はスルーすること。
厳しいことを言いますが、職場で感情が表に出てしまうのは、感情のコントロールができていないからです。訓練すれば感情表現はコントロール可能です。接客業の方を見習いましょう。
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。