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閲覧数順 2024年04月25日更新

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休職している人への適切な対応

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  1. 心と体・医療健康
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もう9月ですね。急に秋の長雨みたいになって気温も下がり、今年の夏はそれほど厳しい暑さではなかったような気もしますが、私の更年期が落ち着いただけなのかもしれません^^(更年期は温度調節が鈍るので夏バテを感じやすいんです)。

 

さて、私はもともと会社員から産業カウンセラーになり、EAP(従業員支援、つまり組織内での不調者休職者等のカウンセリング)を10数年ずっとやっていますが、今もメンタル不調者への対応や制度が古いままの組織が珍しくなく、知るたびに衝撃を受け、情けなく悲しくなります。

 

たとえば、休職者対応として以下のことは大原則です。

・休職の診断書が出されたら直ちに休職させる。

・休職者への連絡は一本化し、原則月1回、メールで一方的な事務連絡のみ。電話は厳禁。

 

でも、これが守られていない組織がとても多く、「何をやってんの、ちゃんと仕事してよ!」と憤りを覚えます。たとえば、上司が何度も仕事の連絡をしてくるのを止めるはずの人事や保健スタッフが何度も電話をしてくるなど、ドクターストップである診断書を提出している職員に対し、無神経すぎです。たとえば、手術で入院して休職している人に同じ対応をしますか? 医師が診断書を書いているのだから、傷病名にかかわらず休職は休職、心=脳=体、メンタルだけ特別だという理屈は通用しません。

 

もし今休職されている方で、月1回のメール連絡を超えて会社から連絡のある方、その会社の対応には問題があります。そのたびに答えていたらストレスで回復が遅れます。主治医に相談して、ドクターに言われたことを人事に伝えてください。

 

部下が休職している上司の方、人事担当者の方で休職者対応をきちんと学んでいない方は、しっかり学んですべき仕事をしてください。それはあなた方の業務です。

 

誰だって、いつどんな事情でお休みするかもしれません。怪我や病気でいちばんつらいのは本人です。診断書というドクターストップが出ているにもかかわらず追い打ちをかけるように仕事の連絡や病状確認をするということが、いかにプレッシャーをかける配慮のない行為か想像できないというのはとても悲しいことです。

 

基本的に、上司や人事に処方薬や詳しい治療経過などを知らせる必要はありません。目的が不明です。聞かれたら、返事をする前に主治医に相談するようにしましょう。

 

誰でも弱るときはあり、そんなときに罪悪感など感じることなく休養に専念できるよう支え合えるあたたかい世の中であることを心から願っています。

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