骨作りは二十歳までに。
骨の成長は、20歳頃までがピークです。それ以降は、徐々に骨密度が下がっていき、女性では閉経に近づく年齢から急に密度が低くなり始めます。生涯、必要なだけの骨密度を保つには、思春期までの間にしっかりと栄養をとり、運動して骨作りすることが大切になります。
骨を作る食べ物としては、よくカルシウムを含むもの、といわれます。確かにカルシウムは大切ですが、それだけでは骨はできません。骨の成分の大半はカルシウムですが、カルシウムを吸着し、骨に弾力を与えるコラーゲンを作っているタンパク質が重要な要素になります。また、ビタミンDがないと腸からカルシウムが吸収されません。ビタミは、干し椎茸が有名です。さらに、ビタミンDは日に当たらないと活性化されないので、よく晴れた日なら5〜15分くらい日に当たるとよいでしょう。
骨は、栄養だけでは強くなりません。骨を造る造骨細胞を刺激し、カルシウムがしっかり定着するために、骨へしっかりと力をかけることが必要です。そのために、適度に走ったり歩いたりするような陸上での運動が欠かせません。スペースシャトルで宇宙にいった宇宙飛行士たちは、重力がないのでそのままでは骨が弱くなってしまいます。そこで必ずシャトル内で運動をするそうです。