カウンセリングでは、人間関係のお悩みが多く語られます。家族、恋人、友人などプライベートの関係から、上司、同僚など仕事の関係までさまざまです。
どちらの関係でも、相談される方によくあるのは、相手の言動を100%受けとめようとして疲弊し、受けとめきれない自分を責める傾向です。
たとえば、親はよくしてくれているのに重いと感じてしまうとか、パートナーに振り回されて苦しくなっているとか、上司のあいまいな指示に混乱して困っているとか。
たいていの場合は相手の側に問題があるのですが、相談に来られる方はそんな相手に全面的に自分を合わせようとして自己犠牲を重ねて疲れ果て、相手の要求に応えきれない自分を責めるという二重の苦しみを味わっています。
いいですか。たとえ相手が「愛」や「あなたのために」という言葉を口にしても、もしあなたが傷ついているなら、それは「愛」ではなく、「支配」です。
ハラスメントというのは、行為者(加害者)の意向はまったく関係ありません。すべては受け手の感じ方次第。
もしあなたが誰かとの関係で傷ついているなら、それは、プライベートであればモラハラ、仕事であればパワハラ、セクハラの可能性大です。
私の経験では、ハラスメント行為者に自覚のある人はほとんどいません。彼らは口をそろえて「よかれと思って」「相手のためにやった」と自己正当化します。
いい関係とは、相手を責めずに補い合い、双方ハッピーであるもの。どちらか一方ががまんして全面的に相手に合わせているなら、それは支配する・される不健全な関係です。
そんな関係を脱するには、必要以上に相手の期待に応えないでいても自分には価値があると思るようになること。過剰な要求には応えず自分を守るという強い意志をもつこと。それには、自己肯定感を高める練習やアダルトチルドレンのワークが効果的です。
タイトルの本は、チャック・スペザーノ博士著、大空夢湧子訳、VOICE社のもので、366日分のエッセイが書かれています。とても深い内容の本で、しっかり読みこめば、一人でも自己肯定感のワークができると思います。
一人では自信がないという方は、ぜひカウンセリングをご利用ください。お待ちしています。
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。