今、話題になっているアメフト関連のニュース、少し前に話題になっていた役人のセクハラなど、どう見ても加害者だろうと思われる人たちの記者会見の言動がさらなる波紋をよんでいます。
彼らに共通しているのは、「そんなつもりじゃなかった」「相手の受けとり方の問題」「騒ぎを起こして申し訳ないから辞任します」という、罪の意識のなさ。むしろ、心外だという被害者意識や自己正当化、保身の姿に驚くやら呆れるやら。
私も以前ならこの手の人に怒り心頭して身もだえていたのですが、この頃は「やっぱり」という思いが強く、怒るというより虚しさを感じます。
被害者は、加害者から心からの謝罪を求めたり、真実究明を求めたりします。それはごく自然なことだと思います。でも、現実として、それはとても難しい。
なぜなら、事実というのはそれぞれが自分のフィルターを通して受けとめているので人によって認識が違うものであり、他人の受けとめ方を変えるということは、他人を思いどおりにコントロールするという不可能なことだからです。
そもそも、心から謝れるような人はこんなトラブルを起こしませんよね。こんなことになってしまうのは、その人の受けとめ方に根本的な問題があるからです。
個人的には、どんなに社会的な制裁を加えても彼らの考え方は変わらないと思います。むしろ被害者意識が強まってますます頑なになりそう。
彼らに必要なのは、彼らの心に寄り添う理解者とカウンセリングではないかと思いますが、言うは易く行うは難し。正直、私にできるかと言われると・・・・。それでも、次々こうした問題が出てくる社会はとても歪んでいると思うので、微力ながら何か貢献したいと思っています。
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。