パートナーとの施工の質向上策その⑤「設計（積算）強化」

2018-03-05 05:05

　パートナーとの施工の質向上策として３つ目は、「設計（積算）強化」です。公共工事と民間工事では少し事情が異なり、考え方や取り組みに違いが表れていますが、顧客の仕様に大きく影響を受けるため、重要な機能となっています。

　その重要な機能であるべき設計（積算）が疎かになっている実態も見受けられるなど、今一度設計（積算）に着目する時です。この機能を強化することで、施工の質を一段とレベルアップすることができるからです。

　まず、公共工事の場合を見てみましょう。

　一般競争入札等では、入札時に設計の精査も可能ですが、殆どは積算見積が中心です。本来、設計に疑問があれば、工事の趣旨に合った設計を提案すべきですが、地方の中小企業では当初設計に従い入札を行い、受注後、設計変更を行います。まず、受注が優先されるからです。

　従って、受注側である施工業者は、疑問があれば質問書を提出するとなっていますが、形式的になっています。何故ならば、発注者側も設計を外部の建設コンサルタントに依頼し、設計の中身について理解が不足しているため、回答に時間がかかることが想定され、受注後の協議でお茶を濁している場合が多いようです。

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