- 小澤 康宏
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
今回も、前回同様、公共工事の「設計(積算)強化」について解説致します。入札時の設計精査が形式的になる原因まで前回お話ししました。設計を行うのは、外部委託した建設コンサルタントであり、あくまで標準施工で設計する場合が殆どです。従って、一般的な工事は、任意仮設、任意施工になります。但し、複雑な工事は勿論別になりますが、当然ながら仕様及び設計と現地は、整合性が取れない工法や施工方法が散見することになります。
つまり、設計変更等が発生することになります。標準的な施工や工法で実施できることは希です。特に、野帳場の土木の現場では顕著です。建築の現場では、杭工事を伴う躯体工事に関しては同様です。
施工業者は、必然的に、設計(積算)は勿論のこと、法的な解釈や事業の目的などを理解した上で、顧客や発注者と共に考える姿勢が必要なのです。さらに、顧客や発注者と仕様や最適な工法や施工方法を決定するために、協議或いは交渉が必要です。そのためにも、施工業者の現場代理人は、多くの知識や能力が求められることになります。
次回は、民間工事の場合について考えていきたいと思います。
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