なぜ日本の住宅寿命は短い:土地への価値観−2 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

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なぜ日本の住宅寿命は短い:土地への価値観−2

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家の寿命を科学する
ヨーロッパと日本とでは土地への価値観がかなり異なり、ヨーロッパ人は日本人に比べ土地への執着が希薄です。

一方、日本人は土地への執着が並外れて強く、土地を守ることに命を賭けます。
先祖から受け付いた土地を守り、あるいは事業で成功して土地を手に入れ、それを子孫に残すことが使命です。

ここでは、土地の価値が、家の価値より高いので、土地は家に優先されます。
だから、家が生活に合わなくなったら、その土地で家を建て替えます。
土地ごと買い換えるようなことはしません、その「土地」が大切なのだから。

欧米で、家が生活に合わなくなった場合、簡単です、家を買い換えればいいのです。
古いもの、新しいものへの価値観で話したように、家の機能が満足し、彼らは新築か中古かは気にせず、気に入った古い家を買います。
家を売りたい人(供給)も、古い家を買いたい人(需要)もいるので、市場が形成されています。
だから、日本のように、家付きでは売れないので少々新しくても家を解体して更地にする必要もないし、建て替える必要もありません。

日本の現状は、不動産業界が保守的な価値観を変えないだけではないかとの一方で、いつもは革新的な考え方をしているような人でも、いざ不動産売買に直面すると土地崇拝に戻っていることが多いのも事実です。


このように、欧米と日本とでは、土地への価値観(執着)が全く違い、このことが、両者で家の寿命が異なる、2番目の理由です。

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家づくりは、建て主にとっても、とても手間がかかることですが、苦労した結果、建物が実際に形となり、できあがっていくのは、本当に楽しいものです。遠い将来、この家に住んで良かった、と感じてもらえるような、家づくりのお手伝いをしたいと思います。

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