この時期になると住宅内部の結露についての相談が多いです。 - 外壁塗装・外壁リフォーム - 専門家プロファイル

深澤 熙之
昭和アルミ株式会社 
埼玉県
建築プロデューサー

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対象:リフォーム・増改築

森 幸夫
森 幸夫
(代表)
木下 泰徳
(アップライフデザイナー)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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この時期になると住宅内部の結露についての相談が多いです。

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昭和アルミ会長日記 会長のひとりごと
今年も寒いですね。ここ年末年初は真冬のように断続的に大寒波など気温が零度以下の寒い週間が毎週続いていますが、このような季節になる住宅内部の結露が酷いという相談が多くなってきます。

特に、外壁を金属サイディングで外壁リフォームをされたばかりの相談者様や住宅を全面リフォームをされた中で、既存の外壁に防水透湿シートを設置し木材の下地胴縁をした上にガルバリウム鋼板製の金属サイディングで費用コストを低く抑えた、外壁リフォームをされた方がリフォーム工事後、結露がリフォーム前に起きていなかた結露が酷くなってしまったという相談が多いです。2日前にも長野県で昨年、テレビで放映されているビフォアアフターのように全面リフォームをされた方が床に布団を敷いて寝ていたら、朝起きると布団が結露でべったりと濡れてしまい、結露が酷くなってしまったどうしたら良いでしょう?せっかく外壁リフォームをした金属サイディングを外さないと改善できないのでしょうか・・?という相談が毎年多いです。

以前より、金属サイディングにて外壁リフォームは安価なコストで施工するとカビ、結露が酷くなりせっかくされた、外壁リフォームの金属サイディングを外さないと結露が改善できなくなる事を別サイトのブログサイトにて情報を発信してきましたが、やはり、外壁リフォーム工事を検討される方や全面リフォームをする場合、外壁リフォーム部分に予算をあまりかけられない為、費用の安く収まる、ガルバリウム鋼板製の金属サイディングを防水透湿シートを既存外壁に設置し、18mm位の厚さの木材の下地胴縁材を455mmピッチで防水透湿シートをビスやスクリュー釘で挟みこんで、その上にガルバリウム鋼板製金属サイディングをビス止めしていき、窓開口部などをコーキング材で隙間を埋めていく施工をされているケースが数多いですし、その工法が一般的に行われているようですが、私が見る限り、結露がどうぞ生まれて下さいというばかりの気密性を高めて、湿気の通りが悪い、外壁の構造になり、もともとある既存の外壁が呼吸しなくなってしまうのは当然の事です。

私の本業のほうで公開してしている、昭和アルミ公式ブログサイトにはそのようにガルバリウム鋼板製の金属サイディングをされた方や外壁塗装やコーキングを2回3回と繰り返してきた結果、結露が酷くなったり、結露がでなくてももともとある既存外壁の内側で結露やカビが酷くなって壁内部の木材に腐食が広がってきていると言う事が過去からの経験からわかるのですが、

外壁のメンテナンスというと、外からの雨水で既存の外壁が傷むからという理由で、間違った考え(既存の外壁を守るには外壁塗装や外壁リフォームをして外からの雨水から住宅を守らないといけないという先入観)で、安易に外壁塗装や金属サイディングも一番安価な金額の見積書を出されるリフォーム業者等に工事を依頼されている傾向が過去から現在まで変らないのですが、予算費を抑える方向を『優先して』、外壁リフォーム工事をされますと逆に住宅の腐食を早めてしまいますので、まず、これからされようとしている、外壁リフォーム工事、屋根リフォーム工事は果たして『湿気対策を逆に悪く』してしまうような工事方法でないのか? 住宅内部のリフォーム工事においてもカビ、結露が出ない内装素材を使用するのは良いのですが、家全体の間取りや空調のあり方で自然に湿気が流れるような間取りや造りにされているのかどうか、24時間換気になっているから安全だと過信をされないで、リフォーム工事を考えていかなければ、ならないのでないかと思います。
金属サイディングの外壁リフォーム工事も湿気対策、湿気が家内部から外へ自然に流れるような対策を考える場合は最低限必要な専用部材を使用して、工事の方法も湿気の流れができるように湿気対策の技術をもった職人や工事方法を考えて、もともとの既存の外壁が呼吸するようにという視点で判断をされていかれたらほうが良いかと思います。

外壁リフォームの予算を低くしようとしたら防水塗料や隙間はコーキング材に頼って、綺麗に仕上げていく方法が一番安く済みますが、逆に気密性を高めて、結露が出てしまったり、毛細管現象で外部から雨水を吸い込んでしまうばかりで外部に排出されず、壁内部の雨水侵入で腐食を早めてしまう外壁の構造になってしまいますので、充分にお気をつけて下さい。

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