急に冷え込んで秋になった感がありますが、みなさま体調いかがでしょうか。
さて、「○○の秋」という表現がありますが、それにぴったりの記事をみつけたのでご紹介。実は以前、新聞で読んで切り抜き、ブログに書こうか迷いつつそのままになっていた記事がネットに掲載されているのを発見し、今度こそと思った次第です。
これは、ライフネット生命保険創業者の田口治明氏が、長時間労働をして「メシ、風呂、寝る」をこなしているだけでは、ただ仕事をしている気になるだけで、能率や生産性はどんどん落ちていくから、そうならないために「人、本、旅」を意識せよと提言しているもの。
具体的には、「人に会う。本を読む。最後の「旅」は、現場のことです。おいしいパン屋さんができたら、行って、買って、食べて、初めておいしさが分かります。脳に刺激を与えなければ、アイデアなんか出てこないんですよ。 」
田口氏が言っているのは、人生の質をあげるには、意識的にリアルな体験をして経験値を上げよということだと思います。
私はカウンセリングでいろいろなお悩みをお聴きしていますが、悩んでいる人の多くは頭であれこれ考えすぎていて、自分の想像や思いこみで苦しくなっていることがとても多いです。そして、人間関係も行動範囲もどうしても閉鎖的になってしまいがちです。
しかし、実際に、多くの人に会い、多くの本を読み、多くの体験をすることで、世界(視野)が広がり、さまざまな考え方や価値観があることを実感として感じられるようになり(認めざるをえなくなり)、「こうでなきゃ」という囚われが自然に緩んでいきます。
私自身、カウンセリングでお話をお聴きするたびに、「なるほど、そういう考え方があるのか」とハッとさせられ、自分の考え方の幅が広がってきたと感じています。そのおかげで、今では頭ごなしに何かを決めつけることが減り、想定外のできごとに遭ったときも失敗したときも以前ほど動揺しなくなったと思います。結果、精神的にとても穏やかで安定するようになりました。
どんなにネットで情報を得ても、手間暇かけて得られる生の体験とは深みが違います。「面倒くさい」という横着は、経験不足→自信がないというリスクとセットになると私は考えています。
これからは出かけるにもいい季節。もし自信がないと感じている方は、どうぞ一つでもリアルな体験に挑戦してみてください。大事なのは結果ではなく、チャレンジしたという事実です。失敗してもチャレンジした自分をほめていいし、何か得られることがあれば、それは立派な成功体験になるということをどうぞお忘れなく。
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。