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閲覧数順 2024年04月26日更新

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お菓子の安心、安全知識として

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皆さまこんにちは

 

きょうは気になった事を一つ

 

最近よく目にする お料理やお菓子の動画サイト

毎日のお夕飯のヒント等に活躍 しそうですよね

小学校の家庭科の授業に利用している先生もいるらしいですね

あと

ネットで一人勝ちのあのサイト

 

でも、その作り方

手放しで信用しちゃっていいのかな・・・

 

先日、「スイートポテトアイス」を作る動画サイトをたまたま目にして

 

でも この作り方は自分だけで楽しむならもし何かあっても自己責任ですから良いのですが

もしも誰かにあげたとか作ったものをどこかに持っていくとなるならば

ちょっと心配な事になるかもしれません

 

作り方は以下

こんな感じ

 

1.サツマイモは洗って皮をむき小口切りにして水にさらし耐熱の器に入れてふわっとラップをして電子レンジで加熱する。

2.つぶしたさつまいもに生クリームを加えて混ぜておく。

3.ボウルに卵と砂糖を入れハンドミキサーで白っぽくふんわりなるまで泡立てる。

4.3へ先ほどのサツマイモクリームとクルミを加えて混ぜたら牛乳パックに流し入れて冷凍庫で固まるまで冷やす。

というもの

 

この作り方で何がいけないのかわかるかなぁ

 

今月基礎クラスではヘーゼルナッツのアイスクリームをレッスンしているので

お教室の生徒さん達は分かっていると思いますが

 

卵を加熱処理しないままアイスクリームを作るって

ありえないからね‼️

 

卵と砂糖をふんわりハンドミキサーで泡立てたまま、他の素材と混ぜてそのまま玲凍

ってのは、ダメですよ~

 

これはーー

この作り方は人に教えてはいけないと思うよ

しかも公になんて いけません

 

それに卵が生のままだと生地同士を合わせる時に時間が経過すると分離してくるでしょう

固まる過程でも家庭用の冷凍庫なら分離が起こらないとも限らない

とても不安定な状態の生地ですね

混ぜている間に気泡は消えていく場合もあるでしょう

手早く上手な方が作れば差はないかもしれないけれど

ちょっともたついていると、上手に混ざらないと思います

もしも、もしもたまごの殻に菌が付いていたら

とか

溶けてもう一度固めることがあるか

とか

最悪の事も考えて作るべき

 

とにかく

卵を生のまま 時間が経過するお菓子にするなんて いけませんよ~

冷凍でもです

 

 

アイスクリームの生地(卵と砂糖と乳)を

しっかり乳化させて

卵が固まらないギリギリの温度まで加熱処理をします

83℃を超えないように、火を入れることが大事です

乳化されてたんぱく質の凝固が起こった生地はしっかり安定して

別の生地と合わせやすくなるんです

 

だってその製法めんどくさいじゃ~ん

なんて

言ってる素人考えは危険です

 

 

そもそもお菓子は

作る工程で衛生管理や安全管理にとても気を配っています

 

なぜならば

・買ってきたもの、作ったものを加熱することなくそのまま食べるから

・製造過程で人の手による細工が加わるものが多いから

・原材料が多種多様で食材の正しい使い方の知識が必要です

 

お店だってお教室だって信用を得るために誠実で倫理第一主義なはず

 

おウチで作るお菓子は

良い材料、安全な材料を自分で選べるから

よりおいしく作ることが出来ると言うところが良い所!

 

他方では便利な食材、安い食材

アレルギー物質、遺伝子組み換え品の表示

なども含めて

 

いろいろ知っていないとね

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