死亡保険は、形のない商品と言われております。ほとんどの方がよくわからずにすすめられるままに加入しているのではないでしょうか。保険は確率から作られています。保険料のみ比較して加入するのは良くありません。特に似たような名称でも保障内容が違っていることがあります。また保障期間も要チェックです。さて、死亡保険は、なぜ入るのでしょうか。死亡保険の基本は、万が一の時にお金に困るから加入するのです。お金に困らなければ加入する必要はありません。まずは万が一亡くなったときにどのくらい保険でカバーすべきなのかを預貯金や遺族年金などの収支状況を考え計算し検討してみましょう。(例えば、〖支出〗遺族の生活費、住居費、教育費、娯楽費、葬儀費用など。〖収入〗遺族年金、配偶者の年金、死亡退職金、預金、配偶者が働く収入など。〖支出)-〖収入〗=必要な保険金額)次に保険の目的にあった保険商品選びです。保険の加入目的により保険期間が変わってきます。例えば、葬儀費用の準備は死亡時期がわからないので保険期間を決められません。保障期間が一生涯の保険がおすすめです。遺族の生活費の準備であれば保障期間を決めることができるために掛け捨てタイプの収入保障保険などがおすすめです。(死亡しない場合に老後資金をいつまでに貯められるかが保険期間を決めるポイントです。)貯蓄を兼ねてという場合には、今のような低金利の時代は円建ての商品で長期に金利を固定する商品はインフレリスクがあるため避けたほうがいいでしょう。
① 葬儀費用の準備
変額保険(終身型)、外貨建終身保険など
※市場金利が高いときには終身保険
② 遺族の生活費の準備
収入保障保険(会社により名前が違います)など
③ 死亡保険だけでなく貯蓄も兼ねたい
外貨建終身保険、外貨建養老保険、変額保険(終身型)、変額保険(有期型)
※市場金利が高いときには終身保険、養老保険
④ 借金の返済(返済期間により変わってきます)
定期保険、収入保障保険、逓減定期保険 など
このコラムの執筆専門家
- 辻畑 憲男
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 株式会社FPソリューション
住宅と保険。自らの経験を活かしたライフプランをご提案します
「豊かに楽しく暮らす」をテーマに、夢、ライフプランを考えながら、お金のみならず人生全般の応援をしていきたいと考えています。一生に一度の人生です。常に楽しく暮らして行きたいものですね。そんなことを考えながら皆様とお付き合いしていきます。
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