4月から終身保険、年金保険の保険料がUPするようです。それに伴い駆け込みで契約する人が増えているようですが、円建ての商品はもともとが低金利です。低金利の時代に長期で金利を固定する終身保険や個人年金保険の加入はインフレリスクを抱えることになります。インフレリスクとは物価上昇による貨幣価値の下落リスクです。例えば、0.5%の金利で20年固定したとしましょう。複利で考えると110%になります。100万円を預けると110万円で戻ってきます。10万円利息が付くのですが、物価が平均毎年1%上昇したら、今100万円の車が20年後には122万円出さないと買えなくなり、お金の価値が下がるということです。今のような低金利の時代は長期で金利を固定する商品は止めましょう。今のような時代には市場金利が上昇したら、運用金利も上昇するような変動金利の商品選びをしましょう。
「年金保険、終身保険、保険料引き上げ前に!」という営業に気をつけましょう。
このコラムの執筆専門家
- 辻畑 憲男
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 株式会社FPソリューション
住宅と保険。自らの経験を活かしたライフプランをご提案します
「豊かに楽しく暮らす」をテーマに、夢、ライフプランを考えながら、お金のみならず人生全般の応援をしていきたいと考えています。一生に一度の人生です。常に楽しく暮らして行きたいものですね。そんなことを考えながら皆様とお付き合いしていきます。
このコラムに類似したコラム
「外貨建て個人年金保険」ってどんなもの? メリットとデメリットを解説 杉浦 詔子 - ファイナンシャルプランナー、カウンセラー(2022/11/23 23:08)
続々と販売中止が決定される貯蓄性の高い保険 釜口 博 - ファイナンシャルプランナー(2013/01/04 18:01)
保険の基本~終身保険~その2 石川 智 - ファイナンシャル・プランナー(2012/05/05 09:27)
生命保険って積立ができるの? 浅見 浩 - ファイナンシャルプランナー(2011/12/24 09:18)
『社会人になったら「とりあえず」保険?』 高津 嘉邦 - 保険アドバイザー(2011/02/07 11:36)