- 木村 和夫
- 有限会社 木村爽健 代表
- 東京都
- 鍼灸師
対象:体の不調・各部の痛み
- 奈良 修次
- (鍼灸師 臨床検査技師)
「謝ってはいけない、知らないと言ってはいけない。」
といったことを、前職のITコンサルタント時代に先輩から言われたことがあります。
軽く状況をお話しすると、協力会社の社員さんと当時カスタマイズしていたソフトの内容で、担当していない分野について私がわからないですといったら、先輩が飛んできて怒られました。
その時は新入社員だったので先輩社員に歯向かいませんでしたが、これって相当おかしなことだと思っています。もちろん知っているべきことを知らなかったら問題ですけどね。
と思っていたら、そんなことを言う社長さんがいると人づてに聞いて驚きました。
どうやらその社長さん、営業で仕事を取るのは得意なようですが、とった仕事を社員に投げたあと、その仕事がうまくいかなくても、相手先企業には謝らない。
依頼している会社からしたら、100%うまくいくような口ぶりで売ったのなら、その責任についてきちんと総括して、落ち度がある部分は謝って今後うまくようにどうしたらいいかを提示する。
くらいは最低やってもらわないと、仕事を完了したことにはならないと思います。
ところが、その社長さんは明らかに落ち度があっても、謝ったら負けだと思っているようで、社員にも謝るなと厳命しているようです。
こういうやり方をしていると、最初は甘い言葉で仕事をとれますが、失敗した後に責任をとっていかないので、依頼者たちは怒ります。
怒るといっても、直接的に何かすることはまれで、二度と依頼しないといった対抗措置をとります。それに加えて、あの会社は詐欺だ、嘘つきだという話を周りにするようになります。
よく口コミといいますが、悪口の方がすぐに周りに広がるんですよね。
結果的に、
「あいつは失敗しても責任を取らない、いい加減な人」
というイメージがついていくので、その業界では仕事をしていくのが難しくなります。
下手をすると、人間として信用できないというレッテルがはられるので、あいつは信用できないから相談するのはやめよう、付き合うのはやめようと人が離れていきます。
他にも、絶対うまくいくからと新しい事業を周りを巻き込んで始めた人がいましたが、残念ながら失敗し協力者に100万円以上の借金をして、ほとんど返さないという人もいます。
この人は、その協力者に関係する私を含めた人たちと連絡は取れなくなってしまいました。
協力者に謝って、少しでもお金を分割で払っていれば再起もあったのに、残念な結果になりました。
そうやって責任を取らない人は仕事が閉じていく流れを作っていきます。
私の場合は、気功という目に見えにくい仕事をしているので、うまく結果が出ない時にどうやって解決策を探っていくかが重要です。
依頼者には依頼を受けるにあたって、守って欲しいことやこれから起こることなどをできるだけ最初に説明するようにしていますし、うまく改善が起きない場合は、もう少し依頼者の生活習慣など突っ込んだことを聞いて、悪習慣で台無しにするような行為をしていないか確かめます。
そうやって、改善してもらったことで何が起こったかを確かめてもらい、場合によっては依頼者に悪習慣をやめるように言います。
面倒だったり、かっこ悪くても、きちんと責任をとるようにしていれば、周りの人は信用をしてくれますし、関係も長続きします。
責任をとらない人間は、表面的にいいことばかりを言って最初はお客さんを集めますが、うまくいかないと責任を取らず投げてしまうので、人の信用を無くして消えていくんですね。
ただ、その結果が表面化するまでに数年くらいかかるようです。
不思議なことに、邪気という観点でその人を見ていると、最初からそういう無責任な人だとわかることも多いです。
その人の発するエネルギーにそういった淀みは現れるんですね。
写真のガイガーカウンターみたいに、数値で無責任度50とか出たら判断するの楽なんですけどね。
このコラムの執筆専門家
- 木村 和夫
- (東京都 / 鍼灸師)
- 有限会社 木村爽健 代表
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