- 森岡 篤
- 有限会社パルティータ 代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
足場掛け外しは小住宅でも十万単位(数十万円)の費用がかかり、住宅改修工事でそこそこの比率を占めます。
頻繁に(2〜3年ごとのように)足場が必要なメンテナンスを行うのは大変なので、足場をやるのであれば(例えば10年に一度)、外部廻りをまとめてやっておこう、ということになります。
今回実施した足場は、単管足場と呼ばれる直径約5cmの鉄パイプ(単管)で組み立てられたシンプルな足場(足場板はほんの一部のみ)ですが、作業スペースを確保することができます。
単管足場のみではこわさが残りますが、ネットを貼ることで、比較にならないくらい恐怖感が少なくなり、安全に作業を行うことができます。といっても、高所での作業ですから、気を引き締めて行わなければいけないのはもちろんです!
この家は、2階建て部分と平屋部分があります。
平屋部分は、手持ちのハシゴで作業できる予測がついたので、2階建て廻りのみ足場をかけました。
外壁の作業をするときは、壁にたてかけるハシゴではなく、自立するタイプがいいです。
脚立でもいいのですが、3本足の植木用は、自立での高所作業用で安定し、使いやすいです。
外壁のカラーベストの全面塗装を行いました。
塗装仕様は、外部改修としての、作業性、耐久性から、水性シリコン塗料を使いました。
水性シリコンは、水で薄めることができる、安全で使いやすい堅牢な塗料で、ローラーできれいに塗ることができます。
色を日本塗料工業会色(いわゆるニットーコー)で指定、ツヤケシとしました。ツヤケシといっても品の良いわずかなツヤがあります。
工程としては、
1 高圧洗浄
2 シーラー(下塗材)塗り
3 水性シリコン塗り(2回)
4工程となり、結構大変ですが、丁寧に行えば美しく仕上げることができます。