- 木村 和夫
- 有限会社 木村爽健 代表
- 東京都
- 鍼灸師
対象:体の不調・各部の痛み
- 奈良 修次
- (鍼灸師 臨床検査技師)
長く介護の仕事をしている人が受講者にいるのですが、老人ホームは相当きついようです。
当然ながら、年をとったほうが体は老化してガタがきていますから、邪気をたくさん出すようになります。
それ自体は仕方のないことなのですが、部屋の中に出た邪気を減らそうと思うと、外気をたくさん取り入れる必要があります。
ところが、老人ホームは感染予防などの目的で年中窓を閉めて、エアコンという場所が多いです。
こんな場所は、邪気濃度が上がり続けるため、健康な人にとっては苦しい場所になります。
「空気を吸うだけで、咳き込んで苦しい。」
といった状態です。
当然全身で邪気をかぶるので、肉体的に問題がでるだけではありません。
精神的にイライラしたり、うまく考えられなかったり、感情が抑えられなくなったり、様々な不具合が出てきます。
実際、介護士の方が、信じられないような事件を起こしたりしていますよね。
これは、邪気という観点で見たら、起こるのも仕方ないのかなと思います。
エアコンだけで空気を循環させている施設で、こういった問題はこれからも起こり続けると個人的には考えています。
元々、体の悪くなった高齢者をたくさん集めるというやり方は
「邪気をたくさん出す人だけ選抜して一つの施設に集める。」
ということです。
そういった場所に、比較的健康な若い介護士が行くとどうなるかといえば、
・施設にいるだけで苦しい。
・精神的におかしくなりそうになる。
・体調がどんどんおかしくなる。
といったことがはっきりと起こりやすくなります。
そのため、感覚的に敏感な人から順に耐えられず辞めていくという現象がおこりやすくなります。
少なくとも施設の窓はしょっちゅう開けて、外気を取り入れるようにしたほうが、部屋の邪気は軽減します。
「若い介護士は、我慢が足りない。」
という方もいるでしょうが、そんな邪気まみれの環境で我慢しろというのは、ひどい話だなと個人的には思います。
ちなみに、感染予防で空気を遮断するというのは、かなり難しいです。
その部屋にいる人の免疫力を弱らせるだけで、結果的に院内感染を起こして集団感染を引き起こすだけです。
ニワトリで鳥インフルエンザが流行った時に、
・窓もない鶏舎
と
・窓がある鶏舎
で鳥インフルエンザの発生率に差はありませんでした。
結局、感染は防げなかったのです。
人間も同じです。
外部から全て遮断するというのは、物理的に不可能ですし、効果は低いのでやめておいたほうがいいと思います。
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このコラムの執筆専門家
- 木村 和夫
- (東京都 / 鍼灸師)
- 有限会社 木村爽健 代表
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