- 木村 和夫
- 有限会社 木村爽健 代表
- 東京都
- 鍼灸師
対象:体の不調・各部の痛み
- 奈良 修次
- (鍼灸師 臨床検査技師)
「潔癖症なんで。」という人がいます。
汚れるのを極端に嫌がる人ですが、生き物ほど菌だらけの物はいません。
テレビで医師が解説していましたが、手袋をいつもすれば、素手の時より蒸れて匂いがします。
また、皮膚には常在菌が数兆レベルでいます。
手をウェットティッシュで拭くたびに、その部分の常在菌は死に、皮膚のバランスが崩れます。
しばらくすれば回復しますが、あまり頻繁にウエットティッシュでふくと常在菌は回復しません。
その結果悪玉菌が入り込む余地が生まれ、手が荒れたり、肌が弱くなります。
また、腸にもたくさんの菌がいます。
これも数兆レベルでいます。
もし、潔癖症の方が菌で汚いからと触れないなら、自分の体も触れることができません。
服も着れません。
また菌は空気中にもたくさんいます。長時間マスクをしたら、先ほどの手袋と同じで蒸れて不潔です。肌も荒れます。
別に手を洗うなとか、うがいするなという訳ではなく、適度なレベルを超えたら体に悪いということです。
こういった自分の不潔さを横に置いて、他人や物を不潔と感じるのは、潔癖症ではなくて、自分以外汚いと感じる心の病です。
立派な病気ですので、それがエスカレートすると本当に生活に支障が出るレベルになります。
潔癖症という名前が誤解を生む原因ですが、心の病なので本人が異常さを自覚して改善する努力をしたほうが良いですね。
写真は市販で見つけた美味しいぶどうジュース
このコラムの執筆専門家
- 木村 和夫
- (東京都 / 鍼灸師)
- 有限会社 木村爽健 代表
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