認知症予防「デュアルタスク(二重課題)」 - 老後の生きがい - 専門家プロファイル

奈良 修次
ナラ鍼灸院 院長
大阪府
鍼灸師 臨床検査技師

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対象:老後・セカンドライフ

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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認知症予防「デュアルタスク(二重課題)」

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軽度認知障害(MCI)と認知症予防

厚生労働省の推計によると全国での認知症が約426万人、2025年には認知症を患う人の数が700万人を超え、約10年で1.5倍と時代とともに増えると予測されている。65歳以上の4人に1人は認知症のリスクがあるとされ、だれもが認知症に罹っておかしくない時代がやってきました。


中でも、認知症の60~70パーセントを占めるアルツハイマー型認知症には根治的な治療薬がなく、症状は徐々に確実に悪化し、日常生活が徐々に障害され介助費用が必要になり、経済的、社会的負担がきわめて多い予後不良の疾患です。


60歳の定年を迎え、夫婦共々一度しかない人生を面白く、今までできなかったことをやり、こらからの人生を楽しく過ごそうと思っておられるあんたにアドバイス。


少し理屈っぽくなりますが、あなたのライフスタイルの中に、脳を刺激して、脳の血流量を増やすスタイルとなるものが日常生活に入っていますか、もし、入っていない様であれば「本気で打ち込め継続できる」何かを是非に入れて頂きたいと思います。


認知症予防に、デュアルタスク(二重課題)という同時に2つのことに挑戦して脳を刺激する手法があります。この手法は1997年にスウェーデンの研究者から発表されたもので最近注目されています。


特に効果的なデュアルタスクは「頭脳」と「からだ」を同時に使う組み合わせです。


日常的な予防法として行える「ウォーキング」と「掃除」を例に説明しますので参考にしてくだい。


1.ウォーキングしながら何かをする

1)計算をしながら  

例「100-6=94  94-6=88 ・・・・・」や「1000-6=994  994-6=988・・・・・」


2)グーチョキパーをしながら  

1人で行い、右手か左手かどちらか勝つ方を決めて意識を持って行います。慣れてきたら、逆に、右手か左手どちらか負ける方を決めて意識を持って行います。


お友だちと行う場合は

どちらが、勝つ方か、負ける方か、を決めて、勝つ方の人が「チョキ」を出したら、後出しで、「グー」を出します。この要領でジャンケンを続けます。


後出しを「正確に早く出す努力」が脳を刺激して脳の血流量を増やす働きになります。勝ち者、負け者を交互に入れ替わります。また、「チョキ」を出し場合、「グー」ではなく、「パー」を出す逆パターンも試み楽しく行ってください。


ウォーキングが認知症予防として大事なこと

 ウォーキング中での正しい姿勢が重要となります。今、自分の歩き方が正しい姿勢になっているか、脚がしかり上がり歩幅はいいか、背筋が伸び猫背になっていないか、お尻をしめているか、などを意識してのウォーキングが脳への課題となり脳活性化につながります。


2.掃除機でお掃除をしながら何かをする

1)ラジオを聞きながら  

ラジオは思考(思いめぐらすこと)、想起(思い出しこと)、理解(物事がわかること)することが多いことから、脳が活性化します。


話しが違いますが、テレビとラジオ、脳の老化予防はどちらが有利?

脳の老化予防の観点からすると、画面情報で一発のテレビより、聞くのみ情報のラジオは画面想像が自然と脳トレーニングとなり脳活性化につながります。


2)掃除機でお掃除をしながら

深い前屈立ち(前足を大きく前に踏み込み前足のひざをくっせつさせる)での掃除やその姿勢で腰をねじって、前方や左右を掃除します。


前足で踏ん張り、後ろ足で天井を蹴るように上げた状態で、前方や左右を掃除します。このとき、壁や柱を支えに使い安定させて行うのもようでしょう。


中腰の姿勢になり、前方や左右を掃除します。このとき、余裕があれば、腰をゆっくり上下させますとさらに脳への課題が高くなるでしょう。


掃除機運動が認知症予防として大事なこと

運動中に、踏ん張っている足の筋肉なのか、背中の筋肉なのか、お尻の筋肉なのか、どの筋肉が頑張って働いているのかを強く意識することが、脳への課題が高まり脳活性化につながります。勿論、掃除はきれいにすることは言うまでもありません。


まとめ

認知症予防として大事なことは、ジャンケンにしても、ウォーキングにしても、掃除中での運動にしても、ラジオにしても、ただ何となくやるのではなく、物事の役割を理解して、「集中してやる」「強い意識を持ってやる」という考えが大切であることをお伝えして終わりとします。


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ナラ鍼灸院 院長 奈良修次


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