- 奈良 修次
- ナラ鍼灸院 院長
- 大阪府
- 鍼灸師 臨床検査技師
対象:老後・セカンドライフ
65歳以上の4人に1人は認知症のリスクがあり、誰もが認知症を避けることができない時代となってきました。「厚労省調査参考」
その認知症には、年齢が強力な危険因子で、5歳刻みに倍々と増え、85歳以上では3~4人に1人程度が認知症なると言われています。
認知症の中でも、世界的に最も多い神経変性疾患(フォールディング病)のアルツハイマー型認知症(AD)がります。
アルツハイマー型認知症の原因
ADは、脳内で特殊なタンパク質異常が起こり、脳内の神経細胞・接合部が脱落してしまい、脳内の神経細胞がどんどん壊れ、脳が次第に委縮していきます。
ADは根治的な治療薬がなく、ゆるやかに進んでいき、確実に悪くなり、介助費がかさむ、経済的、社会的負担がきわめて多い回復の見通しのない疾患です。
アルツハイマー型認知症の経過
軽度認知障害(MCI)
健常者と認知症の人の中間の段階にあたる症状で「もの忘れが増えてきており正常とはいあないが、まだ日常生活や社会生活に支障を来しておらず、認知症の診断基準に満たしていない」という境界域の状態。
MCIの時点で予防対策を実施するのと、診断基準を満たすようになってから予防対策を実施するのでは、脳活力が元に戻す、症状進行を遅らせる、とした効果に大きな開きが出る場合があります。
発症から1~3年の最初の段階
・記憶障害(新しいことを学習することが困難になる)
・地誌的見当識障害(自分のいる場所がわからなくなり、道順が分からなくなる)
・語想記の障害(会話の中で必要な単語が思い出せない)
・失名詞(言葉自体や意味が思い出せない)
その他、無関心や怒りっぽくなることもあります。
発症から約2~10年の段階
・空間見当識障害(自分のいるところがわからない)
・流暢性失語(ことばの意味がわからない)
・失計算(計算ができない)
発症から約8~12年の段階
・固縮(筋肉が持続的に強くこわばる)
・尿失禁(無意識に尿が排出される)
・便失禁(無意識または意思に反して便が漏れる)
病気は徐々に悪化し、緩解することは決してありません。
脳活力を元に戻すライフスタイルのターニンブ年齢
認知症予防の呼びかけとして、健常者と認知症の中間の段階にあたる症状での軽度認知障害(MCI)があります。この段階か、その前の段階として、ライフスタイルのターニング年齢を持ちます。
50歳での予防対策
この年齢になると、誰にも言えない事が多くなる年齢であり、それが自分の心の整理の許容範囲を超えうつ状態になってしまったりします。
違う面では、仕事や家事でのマンネリ化があります。高学歴や知識がある人ほど、知っていることに頭をつかわなくなります。知識が自分にとって仇(あだ)になることも考えられます。
予防対策として
ライフスタイルチェンジを実行します。あなたがこれまでしなかったことを積極的に取り入れて脳を刺激し脳の活性化を図ります。
女性は更年期になって閉経を機会に認知症予防のライフスタイルのターニング・ポイントにお勧めします。
予防対策にあたっては下記をクリックして参考
ナラ鍼灸院
参考資料:日本認知症予防学会監修「認知症予防専門士テキストブック」
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