- 榎本 純子
- 神奈川県
- 行政書士
対象:民事家事・生活トラブル
- 榎本 純子
- (行政書士)
前回は、「他者と接するほうが、モラルハラスメントの加害者のコントロールから抜け出しやすい」というお話でした。
それはどうしてか。
モラルハラスメントの被害者は、加害者からの人格否定を常に常に受け続けます。
加害者による人格否定や事実の捻じ曲げはあまりにも確信を持って(=自信満々で)行われます。
夫婦間のモラルハラスメントから抜け出すのに、一番難しい点は、お互いがお互いを選びあった関係だということです。
被害者は、加害者からの攻撃に対し、「何かおかしい」と感じる一方で、「(自分のことを好きなはずの)相手がここまで言うのだから、自分にも悪いところがあるに違いない」と考えます。
加害者の攻撃を止めるため、謝ることもあります。
被害者は、加害者の攻撃をとめるために謝るのですが、その謝罪は加害者に新たな攻撃のタネを与えてしまいます。
「自分でも悪いってわかってるんだろう」
「やっぱり自分は間違ってない、おまえがおかしい、悪い」
このスパイラルです。
家の中では、被害者は加害者の攻撃のタネをつくらないよう、常にビクビクして過ごさなければなりません。
家の中にだけいる被害者と、家から出る被害者の違いは、次回お伝えします。