業者の処分売り、ピークはいつ?【メルマガ10.17号】 - 不動産投資・物件管理全般 - 専門家プロファイル

中村 嘉宏
株式会社イー・エム・ピー 代表取締役
東京都
宅地建物取引主任者

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対象:不動産投資・物件管理

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業者の処分売り、ピークはいつ?【メルマガ10.17号】

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これからの不動産市況
                       《EMPメルマガ最新版 2008.10.17号》




びっくりするような利回りの一棟物件を
たまに見かけるようになりました。


今までなら
郊外の物件でしか得られないような利回りの物件が、
都心もしくは人気の沿線で売りに出ています。


それらのほとんどは、
不動産業者さんが事業用として販売している物件です。

ほとんど「投売り」に近い物件もあります。


(区分所有物件に関しては
 業者さんが所有している物件が少ないので、
 このようなものはあまり見かけませんが)



なぜ、ここに来てそのような物件が増えているのか?
 
背景には、金融機関の貸し剥がしがあります。



通常、事業性資金の場合融資期間は1年が限度です。


たとえば、中古物件を購入し
リノベーションして販売する場合などがこれにあたります。


新築物件の場合はそのプロジェクトによりますが、
レジデンス(住居)系の物件は2-3月の賃貸募集時に合わせて完成させ、
完成時に最後の融資をして
そこから半年(場合によっては1年)で返済期限を迎えます。



今は平時とは違って
「約束通り返済してください」というのが
金融機関のスタンスです。



株価の下落
(日経平均で7600円を割れば、ほとんどの金融機関が含み損を抱えます)や
貸倒引当金の増加から、金融機関もBIS規制達成のために
分母となる貸出額を減らさざるを得ない状況にあります。


(今日の新聞報道では時価会計の一時棚上げが濃厚の様ですが、
 これを実施すれば株価は一層下がります。)



昨年夏サブプライム問題が勃発した後12月までは、
金融機関もまだ不動産会社へ事業資金を融資していました。


今そのときの融資と、
年明け以降に完成した新築物件へ融資した分の
返済期限が到来しているわけです。



金融機関も1度は延長に応じることもあります(延長期間は3-6ヶ月)ので、
来年3月まではこの処分売りは続くでしょうが、
処分売りのピークはこの12月まででしょう。


 
もっとも、
こういう物件はもともと数が少なく「早いもの勝ち」なので、
仲介する不動産会社さんも懇意なお客様に優先して紹介するため、
一般のお客様に情報が届く前に
成約してしまうケースが多いのですが…。




                株式会社イー・エム・ピー
                代表取締役 中村嘉宏





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