2015年8月上海総合指数暴落と世界の主要株価指数年間騰落率 - 投資相談全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
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閲覧数順 2024年04月28日更新

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2015年8月上海総合指数暴落と世界の主要株価指数年間騰落率

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8月の上海株暴落に伴い、先週の主要株式市場も大荒れでした。そこで主要株価指数の年間騰落をグラフ化して、今回の暴落の大きさを確認しました。

■上海総合指数、MSCIワールド、MSCIエマージング年初来の動き
下図は3指数の年初から8月28日の騰落推移です。

150828上海総合MSCIWORLDMSCIEMERGING
上海総合指数(黄色)は昨年12月22日以来6月までに、65%の急騰後、70%近く下げて8月26日には2927.29㌽迄下げています。8月28日には節目の3000㌽を回復3232.35まで戻りましたが、今後、大きな回復は見込み薄と思われます。
先進国株価の動きを示すMSCIワールド(ブルー)は、年初来で5%程度上昇していましたが、今回の上海株式市場の暴落により-8%レベルまで落ちたのちに反発しています。一方新興国の株価を示すMSCIエマージング(紫色)は7月からマイナス圏に入り、8月には-20%に落ちています。今回の影響は新興国にとって痛手となっています。

■日本の3市場株価指数。TOPIX、ジャスダック指数、マザーズ指数
今回の暴落は日本株式への影響も大きいのですが、市場への影響に差が出ています。
3指数は2014年8月30日からの年間推移です。

150828TOPIXマザーズジャスダック
打撃が一番大きかったのはマザーズ(ブルー)です。8月初めから下落が始まり、上海ショック時には-20%を超えるレベルに落ちています。
次いで、TOPIXへの影響は20%程度落ち込んでいますが、10%ダウンのレベルまで反発しています。
影響が軽微だったのはジャスダック指数(紫色)です。ほぼ15%程度落ち込んでいますが現況は+5%程度まで反発しています。

■香港、オーストラリア、シンガポールへの影響
アジアの先進国への影響を年間推移で確認しました。

150828ASXSTハンセン指数
上海と連携している香港市場、ハンセン指数の推移(黄色)は顕著に上海指数をなぞっています。4月からの急騰で6月には15%迄上昇しましたが6月末からの急落で8月には-15%まで落ちています。約30%の下落です。反発力も弱く、まだ様子見の動きが強いと思われます。
中國との関係が強いシンガポールは今回の暴落でほぼ15%の下落でした。
資源国であるオーストラリアの株価は、昨年末からの資源価格の下落の影響で2月までマイナス圏で推移、その後上昇しプラス圏に入ったのですが、今回の暴落の影響で-10%迄落ちています。中国経済が統計に表れない減退に襲われているとすれば、回復は大幅に遅れると思われます。

■ 米国、カナダの株価。
今回の暴落に伴う北米株価の推移です。期間は2014年8月30日から本年8月28日です。

150828NYダウTSENASDAQ
順調な景気回復が指標で確認されている米国ですが、ニューヨークダウ(黄色)の値動きはFRBの金利引き上げの影響を懸念する動きから、6月以降横ばい状態でした。今回の暴落を機に10%超の急落でしたが8月26日に16,000ドルを回復しています。
一方ナスダック総合指数(紫色)は、IT関連企業の勢いで10%の上昇を確保していましたが、一気にマイナス圏にダウン。8月、26日以降の3日連続の上昇で、昨年に比し5%プラスまで回復しています。
資源国であるカナダのトロント総合指数(ブルー)はこの一年マイナス圏で推移しています、今回の暴落で、10%程度の下落がありました。現況は5%程度戻し,年間で-10%迄戻しました。

■欧州3大国の動き。
中國との貿易量の多いヨーロッパ3大国の株価指数の2014年8月30日からの年間推移です。

150828DAXFTSE100CAC40
最も貿易量の多いドイツのフランクフルトDAXは昨年来で4月には30%の上昇を得ていましたが、ギリシャ問題と今回の暴落で、ほぼ0%に下落しました。しかしながら反発力も強く、8月28日には9%レベルまで反発しています。
隣国のフランスのCAC40(紫色)も年間推移はドイツに準ずる動きで、8%まで反発しています。
一方英国のFTSE100(ブルー)は2月から5月まで何とかプラス圏に居ましたが、ここにきて10%を超える下落です。反発も2か国に比べると弱く現況-8%レベルに留まっています。

以上、主要国への影響を確認しています、明31日の株価の動きが待たれます。
文責
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独立系顧問料制アドバイザー(商品を販売しないアドバイスの専門家)
吉 野 充 巨

FP学会 会員
プライマリー・プライベート・バンカー日本証券アナリスト協会認定
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R) 
宅地建物取引主任者
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー
独立系顧問料制アドバイザーの紹介
http://profile.allabout.co.jp/w/c-64005/
http://mbp-tokyo.com/officemyfp/column/12298/
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