接合金物と自然系の防蟻剤 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

野平 史彦
株式会社野平都市建築研究所 代表取締役
千葉県
建築家
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接合金物と自然系の防蟻剤

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現場から大地に還る家を考える 晴耕雨読の家
関西淡路の大震災の時に木造在来工法による家屋で土台から柱が抜けて倒壊した事例が多かった。
これを機に法改正が行われ、柱にかかる引き抜き力を計算し、必要な金物で緊結しなければならなくなった。
ホールダウン金物は最も引き抜きを受ける柱に使用される金物である。
コンクリート基礎に打ち込むため正確な位置にセットされなければならない。
木造在来では、伝統的な「仕口」を用いて、できるだけ金物は使いたくない、という人もいるが、
今ではきちんと「仕口」を刻める大工さんもなかなかいない。
最近は殆ど工場でプレカット加工されている。
例えば、間柱などは「長ホゾ込み栓打ち」とした方がプレートなどで固定するより強度があるが、
プレカットでこうした加工ができるところは少ない。
このように金物が増えるのは家づくりが進歩したからとは言えないようだ。

さて、いつもは土台にひのきの赤身を用いて防蟻処理は行わないことが多いのだが、
今回はコンクリート基礎をスタイロフォームで外断熱をしており、
断熱材が蟻道となる可能性があるため、防蟻処理を行っている。
今や農薬由来の防蟻薬剤は健康住宅にとって最も嫌われるもののひとつである。
しかし、最近ではヤシ油やヒバ油を主成分とし、農薬成分未使用のもので
ファーストガードMPとかターマイトサンドといった天然系の防蟻剤が販売されている。
最近は外来種のシロアリが日本にも上陸し、北上してきているから
これからは防蟻措置はやはりやっておいた方が無難だろう。