(主契約は「終身保険」、特約は「終身特約」)
保障ニーズ : 死亡|医療|介護|老後|その他
終身保険は、何歳で亡くなっても、一時金で死亡保険金が支払われる保険です。
途中で解約しても解約返戻金があるため、一般的には「貯蓄性のある保険」と言われます。一生涯、確実に保障が確保できるのがメリットですが、人は必ず亡くなるため、保険会社側からすれば確実に保険金を支払うことから、定期保険と同じ保険金額で保険料を比較すると割高になります。満期というものはなく、本人が保険金を受け取ることはありません。
払込期間の設定には、「有期払い」と「終身払い」があります。その他、「一時払」が可能な場合もあります。
「有期払い」は、一定年齢または一定期間で終了(満了)します。通常、契約時から終了(満了)まで保険料は同じですが、契約当初の一定期間の保険料を低く抑え、その分一定期間経過後の保険料を高くする「ステップ払い」を取り扱う生命保険会社もあります。保険料払込満了時に一生涯の死亡保障にかえて、年金受取り、介護保障等を選択できるものもあります。
「終身払い」は、一生涯払い続けます。そのため、長生きすると、総払込保険料より死亡保険金が少なくなることもあるので、設定には注意が必要です。
一生涯の死亡保障として、①葬儀・死後の整理資金、②残された家族の生活費、③相続対策資金、貯蓄機能として、①老後生活資金、②教育費、など幅広い活用法があり、「生命保険の王様」と呼ばれることがあります。
この保険が向いているタイプ
お葬式代などを保険金で用意したいタイプ
貯蓄があれば、お葬式代は不要と思っていても、故人名義の銀行口座などは一時的に凍結され、相続などの手続きが完了するまでは、原則、遺族であっても使うことはできません。期限のない終身保険に加入することによって、必ずお葬式代としての現金を残すことができます。
掛け捨てはイヤ、万が一解約したときにある程度現金が戻ってきて欲しい欲張りなタイプ
保険料払込期間中の解約返戻率を80~90%に設定していて、払込期間が終了すると解約返戻率は100%を超えるケースもあるため、将来解約するかも、と思っている方で、ある程度払った分が戻ってこないのはイヤよ、という方にはピッタリの保険です。保険料が割高になるために、「長期定期保険」と比較検討するのも賢い保険の選び方です。
(2004.4.11公開 2015.1.29更新)
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