- 藤永 英治
- 藤永カウンセリングルーム 院長
- 大阪府
- 心理カウンセラー
対象:心の病気・カウンセリング
- 斉藤ヒカル
- (潜在意識セラピスト)
- 快眠コーディネイター 力田 正明
- (快眠コーディネイター)
人生を旅していると、どのような方でも、うつ病に一度なられた経験の方は多いでしょう。ウツと絶望名人である作家のカフカは「一番うまく出来るのは倒れたままでいることです」このように述べています。ウツは思考停止や行動抑制、気力の消滅など色々な事象が身体的に起きてきます。カフカは人生に絶望しながらも決して自死はしませんでした。ウツである自分を許容していたのです。ですから人生に絶望しててもいいのです。それもありきなのです。またミュージシャンの井上陽水さんは、「傘がない」「氷の世界」でうつを題材にして歌っています。うつを題材にして小説を書いたり歌詞を書いたりで上手く自分自身のこころを取り囲む環境に適応させることが出来るのです。それは、ありのままの自分でいいということなのです。うつの方のこころの世界観は先の見えない吹雪の中にいます。その方が最悪の底に、おられるとしたら、後は上がるだけしかないのです。なぜなら、もうこれ以上、下がることは絶対ないからです。当人にとって、うつは非日常的な出来事のこころの状態と思いがちですが、そうではなくて日常のこころの出来事なのです。悩みがあって当然の日常の当たり前の出来事なのです。世の中に悩みがない人は誰一人いません。悩みはあって当然なのです。悩みに自身の生活を投影させてはいけません。ウツであることは頭の隅に置いておくことです。気分は低空飛行でも気持ちを切り替えて行動することが大切です。うつになったことは悪いことだけでは、ありません。人生の深みを知ることや、ご自身の魂の成長にもつながります。世の中はポジティブな言葉や事象であふれている。それはそれでいいのですが、うつで元気を無くしている方には重く聞こえる。だから自分自身を責めないで、ネガティブなままでもいいのです。絶対に明るい性格でなければいけないと強迫的に思っていれば心が折れます。世の中は陰陽、プラスとマイナスで成り立っているのです。性格が暗い、気持ちが落ち込んでいても、そう長くは続かないのが世の中の常というものです。そう考えるとマイナスもありきなのです。
このコラムに類似したコラム
うつ病の克服のために知っておきたいこと みき いちたろう - 心理カウンセラー(2016/07/27 10:02)
うつ病の原因について知っておきたいこと みき いちたろう - 心理カウンセラー(2016/07/27 09:48)
《聴心館》【心の炎・散歩路 No.1】始まり始まり・・・・ 国府谷 明彦 - 厚生労働省認定 産業カウンセラー(2014/10/25 15:48)
自死遺族の手記7 ~弟を自死で亡くしたNさん~ 小日向 るり子 - 心理カウンセラー(2014/06/05 01:59)
自死遺族の手記6 ~弟を自死で亡くしたNさん~ 小日向 るり子 - 心理カウンセラー(2014/04/21 14:25)